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【税務署は見ている】飯田真弓 日本経済新聞出版社 2013年

 

相続や相続税対策の講演会やセミナーを1年に100回もさせていただいていますが、お話の中身は当然その時のお客様に合わせて変えています。

地主さんが多い時には相続税対策としての不動産の有効活用や相続税の物納といったお話を中心にしたり、いわゆるキャッシュリッチの方が多い時には生前贈与を中心にしたりといった具合です。

 

一方で、相続税対策に関心のある方であれば皆さんが皆さん熱心に聴かれるのが税務調査のお話です。

特に相続税の実地調査では、非違割合が80%強という数字が国税庁から公表されています。十中八九修正申告(更正、決定)となるので、相続税を納める方は正に戦々恐々です。

そこで、相続税の税務調査に関するお話を折に触れてさせていただくため、税務調査に関する書籍には日ごろから目を通すようにしています。

 

飯田先生(著者は税務署を退職され、現在、税理士さんとして活躍しています)の書籍を拝読したのは今回が初めてです。

著者が冒頭でお断りされているように、本書は節税のスキームをまとめたものではありません。

税務調査を始めとする税務署員の皆さんの活動が紹介された書籍です。

そうした活動を紹介する中で、税務調査に対する臨み方や頼りになる税理士の選び方などがアドバイスされています。

 

著者は26年間にわたり国税調査官を務め上げた経歴をお持ちです。

そうしたキャリアに裏打ちされたアドバイスはやはり重みがあります。

大変参考になった書籍でした。

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