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【実家のたたみ方】千葉利宏 翔泳社 2014年

 

いつもこのブログで紹介しているように、私は相続対策や相続税対策のお客様向けセミナーの弁護士講師や、金融機関向けの相続研修の弁護士講師をご依頼いただくことが多々あります。

そうした相続セミナーや研修では遺産分割対策の重要性をいつもお話しするのですが、遺産分割でポイントとなるのが相続財産としての不動産の存在です。

遺産分割を行おうとすると、相続財産としての不動産がネックとなって公平な遺産分割が難しくなり、いきおい相続が争族に発展するのです。

そこで、特にお客様向けの相続セミナーでは、相続財産としての不動産に関する遺産分割対策を中心にお話をしています。

 

一方で、こうした法律論で解決できない相続問題もあります。

その一つが本書が取り上げる誰も住まなくなった実家の問題です。

進学や就職の機会に田舎の実家を出て、東京や大阪の都会に生活の中心ができてしまうと、親が亡くなって実家の不動産を相続しても、実家に戻って生活を始めることができる方はごく一部です。

その結果、実家が空き家となり、場合によっては朽廃しご近所に大変な迷惑をかけることになります。

 

それでは、建物を解体して更地にしてしまえば問題解決かというとそうでもありません。

そもそも思い出が詰まった実家を解体することに抵抗を覚える人も多いでしょうし、そうでなくても実際に解体をするとなると、解体費用や遺された土地に係る固定資産税の増税といった問題が生じます。

また、不動産を売却しようとしても、田舎ではそもそも買手を見つけることが一苦労で、売却自体難しいこともあります。

 

本書では、こうした問題を伴う「実家のたたみ方」を、様々な視点で検討しています。

相続周辺の問題を取り上げた本書は、弁護士の立場で読ませてもらっても本当に勉強になります。

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