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久しぶりの新宮、である。

前回新宮に来たのは、西国三十三か所の一番札所である青岸渡寺で御朱印をいただいた帰りで、コロナの前だったから5年ぶりくらいか。

それ以前も青春18きっぷをつかって新宮には何度かやってきたことがある。

青春18きっぷを使って紀勢線一周の旅をすると、乗換のために新宮駅で1時間ほど待ちになる。

その当時は新宮駅でさんまの姿寿司の駅弁が売られており、駅弁を買って駅前にある徐福公園でビールと一緒に駅弁を食べたことが何度かある。

こんかい、もしやと思って新宮駅でさんまの姿寿司の駅弁を探したが、新宮駅では駅弁自体扱いがなくなっていた。

東京駅の駅弁屋祭なんかだと、連日駅弁を買い求める客でにぎわっているが、いまや駅弁はレッドデータブックにのってもおかしくない絶滅危惧種である。

滋賀県の井筒屋も駅弁の販売を取りやめることを最近発表した。

井筒屋の近江牛を使った駅弁や、おかか弁当なんか大好きだったんやけどねぇ(/ω\)

 

というわけで、新宮駅では駅弁を買い求めることはあきらめて、お店を探すことにした。

ありました、駅前に寿司屋さんが。

お店の名前は徐福寿司

入口の上には道頓堀に居並ぶお店のようにさんま姿寿司のオブジェが掲げられている。

お店の入口には中国人観光客のアベック、もといカップルであろうか、メニューを見ながらお店に入ろうかどうか思案中のご様子。

中国人カップルの横を通ってお店に入ると、女性の店員さんがカウンター席に案内してくれる。

となりは20代と思われる女子ひとり。

席の後ろにスーツケースが置かれていたので観光客と思われる。

お店の外観からすると、とうてい旅の婦女子が訪れるようなお店ではないのだが(おおきなお世話や)、インスタティックトックで紹介でもされたのであろうか。

インスタティックトックはむろんのこと、LINEすら使わないオジサンもさんまの姿寿司は食べたいので旅の婦女子の隣のに座る。

 

注文は、とうぜんさんま姿寿司瓶ビール

出てきた瓶ビールはキリンラガー。めずらしい。

さいきん、瓶ビールを注文するとほとんどキリン一番搾りアサヒスーパードライ(ときどきサッポロの赤星)なので、キリンラガーは久しぶり。

わたくしが若いころはこの逆で、瓶ビールといえばどこに行ってもキリンラガーだった。

しばらく待ってさんま姿寿司が運ばれてくる。

 

 

よく見てみると、端っこには窮屈そうに折り曲げられたさんまのアタマが付いている。

まごうことなきさんまの「姿」寿司尾頭付き、である(尾はないから、お頭付きか)。

鯛の尾頭付きだと、見た目が立派であり、めで鯛であり、お頭が付いてくることにはそれなりに意味があるように思う。

しかし、このさんまの姿寿司にくっついているお頭は、ビジュ的に貧相であり(/ω\) 90度に折り曲げられている姿が窮屈そうであり(/ω\)、半ば開いた口と空虚な目玉が可哀そうであり(/ω\)、これなら付いてこない方がいいのではないかと思うのである。

・・・しかしながら、こうしたことはお店の人も考えたのであろう。

しかし、入口の上に設置した姿寿司のオブジェにお頭をくっつけてしまった手前、いまさらお店で出す姿寿司からお頭を取り除くこともできず、苦渋の選択として現在の姿寿司になったのだろう。

そんなお店の苦難の歴史に思いをはせながら(エッセイスト気取りか!)、さんまの姿寿司をいただきました。合掌(イミフ)

 

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