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前回のB級グルメブログで大阪のJR高槻駅近くにあるかぶら屋における昼飲みをご紹介した。
かぶら屋は騒がし過ぎず、静か過ぎず、よく気が回る年配の店員さんの存在も相まって、昼飲みにうってつけのお店である。
さて、昼飲みのお店を紹介したのであれば、ここはやはり朝飲みに行きたい、いや、行くべきお店を紹介しなければなるまい。
お店の名前は信濃路。
山手線の鶯谷駅北口から徒歩1分。
信濃路の入口は線路沿いに面している。
お店は一年365日、朝の7時から夜の11時半まで休まずに営業している( ゚Д゚)
入口を入ると右手に厨房があり、厨房を取り囲むようにカウンター席が設置されている。
左手は壁に面したカウンター席が奥に伸びる。
カウンターの上にはラミネート加工されたメニューと、料理の名前を書きだした短冊が隙間なく並んでいる。
初めて客はメニューの量に圧倒されて、メニュー上部に書いてある料理やお酒を反射的に頼んでしまう傾向がある。
今回、わたくしが信濃屋を訪れたのは開店から30分経った朝の7時半。
京都に住んでいるわたくしが、なにゆえ鶯谷にある信濃屋の暖簾を早朝にくぐることができたのか。
長くなるので説明は割愛して、とにかくその時間に信濃屋を訪問したわけである。
早朝にもかかわらず店内は半分ほど客が入っている。
年配の客はすでに出来上がっていることから察するに、開店と同時にお店に入ったのん兵衛ばかりであろう。
わたくしは厨房側のカウンター席に座り、オムライスとトマト酎ハイを注文。
カウンター席と厨房の間は壁になっており、ところどころに隙間がある。
客はその隙間から店員に注文を伝えるので、客の声が小さかったり、店員が奥で料理を作っていたりすると注文が通らない。
カウンター席からは厨房の一部しか見通すことができず、店員の動静が分からない。
注文が通っているのか、店員の返事で確認するしかないが、信濃屋の店員は中国人が多くていく分意志の疎通に欠けるきらいがある。
幸いわたくしの注文は一度で店員に伝えることができた。
注文を通すとすぐに氷と半分ほど甲類焼酎が入ったグラスと、デルモンテのトマトジュース缶が壁の隙間から出てきた。
焼酎の濃さは客が自分で調整できるので、ホッピーみたいにトマトジュースを温存して、ナカ(焼酎)のお代わりができればトマトジュース一缶で何杯かのトマト酎ハイが楽しめるのだが、信濃路ではそうしたシステムは採用されていないようである。
トマト酎ハイが出てきてさらに5分ほど待つとオムライスが運ばれてきた。
壁の隙間を通すことが難しかったようで、オムライスは店員が席まで運んできてくれた。
ザッツ・町の食堂のオムライス である。
洋食屋の焦げ目の一切ないキレイな紡錘形のオムライスや、スプーンで拡げると黄色い花が咲いたようになるたいめいけんのタンポポオムライスとは対極にあるオムライス。
ああ、子供のころお母ちゃんにこんなオムライス作ってもらったなぁ というオムライス。
食べるとウマい。
この場合、ウマいというのは酒の肴になるオムライス、という意味なのである。
こうなるとトマト酎ハイでは役不足。
ホントは焼酎芋ロックなんかを頼みたかったけれど、早朝であることからウーロンハイのおかわり。
薄めのウーロンハイが町中華のオムライスによく合う。
結局、オムライスで狭い隙間を通して供されるウーロンハイを3杯飲んでしまった。
時計を見ると、はや8時15分。
御輿を上げる時間である。
会計を済ませてお店を出ると、オムライスを食べているときに「それ、ウマいだろ」と声をかけてくれたご老人が線路沿いの道を千鳥足で歩いている。
恰好から察するにご近所のご隠居らしい。
朝の7時から近所の居酒屋で一杯ひっかけて千鳥足で家に帰るなんて、うらやましい限り。
わたくしも、事情が許せば年を取ったら信濃路の近所に引っ越したいものである。
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