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むかし読んだ中島らもさんのエッセイに、本当にマズイ飲食店に行き当ることは滅多にない、と書かれていた。
マズイ飲食店は自然に淘汰されるので、行きたくてもイケないのであると。
その上で、行き当たったマズイお店として、凍ったシャリシャリの刺身を出す店や、常に理容室の整髪料の匂いが漂っている店などを紹介していた(と思う。昔に読んだので勘違いしているかもしれま千円 <m(__)m>)
この中島らもの基準でいえば、わたくしは今回ヒジョーに稀有な経験をすることができた(-_-)
そう、マズいお店に行き当ったのである( ゚Д゚)
お店があるのは山手線の大塚駅の近く。
そもそもこちらのお店、〇〇飯店に行こうと思ったきっかけは、なぎら健壱さんの居酒屋探訪エッセイに紹介されていたのである。
なぎらさんによれば、〇〇飯店は料理がすべて本格的な中華料理であり、どれを食べてもウマいという。
そうか、師と仰ぐなぎらさんがそこまで激賞するのであれば行かねばなるまい、〇〇飯店に。
というわけで、平日の午後7時ころ、〇〇飯店を訪問。
しかし、お店に一歩踏み入れた時点ですでに違和感があった。
平日とはいえ、午後7時は中華料理店のゴールデンタイム。
普通であればお客さんで相応に込み合う時間帯である。
しかしながら〇〇飯店には先客0( ゚Д゚)
お店の定休日に間違えてやってきたのかと思ったが、すぐに奥からお店の人が出てきてテーブル席に案内されたので営業はしているらしい。
料理を頼む前に青島ビールを注文し、ビールを飲みながらメニューを検討する。
本格中華なら麻婆豆腐はマストであろう。
もう一品はバランスを考えてベトナム風生春巻き。
注文を取り来た若い女性にこの二品を注文してテーブル席で料理の到着を待つ。
ところが、15分経っても、20分経っても料理が出てこない( ゚Д゚)
最初は出前なんかで注文が立てこんでいるのかと思ったが、厨房から調理の音が聞こえてこないのである( ゚Д゚)
調理の音は聞こえてこないが、女性同士が中国語で談笑する声は漏れ聞こえてくる( ゚Д゚)
どうやら、わたくしの注文は、二人の談笑後に調理が始まるらしい( ゚Д゚)
けっきょく注文から20分以上待って麻婆豆腐とベトナム風生春巻きが運ばれてきた。
当然、最初に頼んだ青島ビールは空になっていたので、もう一本追加をお願いする。
さて、気を取り直して麻婆豆腐をレンゲで口に運ぶ。
・・・・・・・
辛さしか感じることができず、うま味が全く感じられない。
その辛さも、そう、たとえて言えば口を閉じていない袋に放置されてしけった唐辛子で味付けしたような何とも言えない風味の辛さ、なのである( ゚Д゚)
つづいてベトナム風生春巻き。
〇〇飯店のベトナム風生春巻きは、一切包丁で切られておらず、一本丸まるホールのままで皿にのせられて運ばれてきた( ゚Д゚)
しかたがないので箸で持ち重りのするホールのベトナム風生春巻きを持ち上げ口に運ぶ。
ひと口食べると、何か生臭い香りが口から鼻に抜ける( ゚Д゚)
この生臭い香りが中身の食材のものなのか、食材を包むライスペーパーのものなのか分からないが、ライスペーパーの香りのような気がする。
そう、たとえて言えば一週間ぐらい放置した水をスプレーで吹き付けてライスペーパーを戻したような香り、なのである( ゚Д゚)
しけった唐辛子で味付けされた麻婆豆腐と、一週間放置した水で戻したライスペーパーで包まれたベトナム風生春巻き。
そう、まったく逃げ場がない状況に陥ってしまったのである( ゚Д゚)
わたくし、よほど料理を残して店を出ようかと思ったが、気のいい店員さん(わたくしの料理を放置して談笑はしていたが)が気の毒で、青島ビールの力を借りながらこの二つの料理を完食したのである。
それにしても〇〇飯店を受け入れる大塚の人たちの懐の深さ。
わたくしには修行であったが、もしかすると〇〇飯店の料理は本場のお味で、大塚の人たちにとっては〇〇飯店の中華料理がデフォなのかもしれま千円。
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