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こどものころ、わが家の食卓にはよくロールキャベツあがった。
クリームシチュー系のロールキャベツ味付けではなく、トマトソース味のロールキャベツであったと思う。
ひき肉が使われているが、ほかの肉料理と比べてロールキャベツは、子どもにとってあまり(ぜんぜんか)魅力的な料理ではなかった。
同じひき肉を使うのであれば、だんぜんハンバーグの方が良かったのである。
長じて、自分で料理を作るようになるが、ロールキャベツだけはこれまで作ったことがない。
若いころはどうして固いキャベツの皮でひき肉が巻き込めるのか??(-_-)分からなかった。
キャベツひと玉をそのまま茹で上げることを知った後も、一人暮らしでロールキャベツを作るためにキャベツひと玉を茹で上げることなど、まあ、できることではない。
外でロールキャベツを注文することもなかったので、大人になってからはロールキャベツとはずい分と疎遠ちゃんになっていた。
そんなおり、録画で鑑賞していたBSフジの「植野食堂」に新宿のアカシアのロールキャベツが登場した。
アカシアではロールキャベツが大人気で、多くのお客さんがロールキャベツを目当てにお店を訪れるという。
番組ではロールキャベツの作り方も紹介していた。
茹でたキャベツは一枚づつはがして、大きさや形の組み合わせを考えて一つ一つロールキャベツを巻き上げていく。
まあ手間のかかることハンパではない。。
番組を見てロールキャベツは家で作るものではなく、お店で食べるものだと再認識した次第であります。
さて、土曜日のアカシア新宿本店。
お店は新宿駅東口を出て10分ほど歩いた路地にある。新宿アルタの裏手。
新宿アルタ。なつかしい。そういえば、アルタは来年の2月いっぱいで営業を終えるらしい。
あまり見たことはなかったが、「アルタ」といえば「笑っていいとも」(その前身は確か「笑っている場合ですよ」)、「笑っていいとも」といえばタモリ、タモリといえば「ブラタモリ」。
「アルタ」も「笑っていいとも」も、「ブラタモリ」もいつの間にかどっかにいってしまった・・・・・ ( ゚Д゚)
アカシアの話に戻る。
開店時間の午前11時過ぎにお店に行くと、すでに4、5人の行列が出来ている。
開店時間直後なので、開店前に並んでいたお客さんが1巡目としてお店に入って、現在2巡目の「待ち」のようである。
特にこの後なにも用事もなかったので行列の最後に並ぶことにする。
前に並んでいるのは中年の夫婦。
漏れ聞こえてくる会話から、夫の方が学生時代アカシアによく通っていたらしい。
スマホで調べるとアカシアの創業は半世紀以上前のようである。
「アカシアは高度経済成長期の1963年に新宿アルタの裏手にオープンしました。」
「看板メニューは先代のおばあちゃんが作ってくれた、温かい味のロールキャベツシチュー。」
「牛豚合挽き肉をたっぷりのキャベツで巻いてチキンスープでコトコト煮て、自家製のシチューをかけて仕上げます。炊きたての白米と相性抜群です。」
30分ほど並んで、1階の2人掛けのテーブル席に案内される。
注文はもちろん「ロールキャベツ2貫とご飯」。
それにしてもロールキャベツは1貫、2貫と数えるとはこの歳になるまで知らなんだ。
ちなみにお代は1060円なり。
5分ほど待つと料理が運ばれてくる。
満席なのに料理が運ばれてくるまでの時間が短い。
クリームシチュー海に浮かぶロールキャベツ島。料理なのに、ほのぼの。
ロールキャベツはスプーンで簡単に切り分けることができる柔らかさ。
食べる前は、はたしてロールキャベツでご飯が食べれるのか少しばかり心配だったけれど、味付けが少し濃い目なのでむしろご飯がススム君。
ご飯は特にコメントする必要のないお味。
だけど、終盤にシチューをかけて食べると断然おいしくなった。
もしかするとロールキャベツ用のご飯なのかもしれない(そんなわけない)。
一息ついて周りを見てみると、やっぱりロールキャベツを頼んでいるお客さんが圧倒的に多い。
きっと、アカシア=ロールキャベツ、何だろうと思う。
アカシアのロールキャベツは想像以上にウマかった。
でも、京都に帰ればロールキャベツを食べることはないと思う。
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