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横浜の中華街に足を運ぶのは何年ぶりだろうか。
いつも混みあっている印象があるので、近くに用事があっても普段は中華街には近寄らない。
最後に中華街で食事をしたのは、おそらく10年以上前。
そんな中華街に今回10年ぶりに行ってきた。
日曜日ということもあり、中華街は芋の子を洗うようなすごい人出、である。
若いお客さんが目に付くが、年配のお客さんもそれなりにいる。
もちろん、最近はどこに行っても目に付くインバウンドの観光客も多数。
懇意にしている横浜の社長さんに予め教えてもらっていたお店に電話をすると、行きたい時間はすでに予約でいっぱいとのこと。
時間があったので、ぶらぶらと歩きながらお昼ごはんが食べられそうなお店を探すことにした。
開港道から中華街に入り、北京小路をすすむ。
左手には有名な重慶飯店。
中華街大通りを通り越してしばらく歩くと左手に小さな路地が見えてきた。
路地の両側にも中華料理店が軒を連ねる。
いい加減に歩き疲れた。
大した距離を歩いたわけではないけれど、何処も彼処も人だらけで人ごみにつかれた。
路地をしばらく歩くと、店先に料理のサンプルが並べられたお店が見えてきた。
初見のお店でどんな料理が出てくるのか分かるのはありがたい。
よし、この店にしようと、今回行ってきたのは「酔楼(すいろう)」というお店。
お店に入ると通路を挟んで両側にテーブル席が並んでいる。
時間は11時半だったけれど、先客は家族連れの一組だけ。
外は人であふれかえっているのに、お客さんがいない。
待ちすら覚悟していたのに・・・・・
大丈夫か???? ( ゚Д゚)
刹那、お店を出ようとすると、
イラッサイマセェェ~♡
と奥から出てきた中国人らしい女性の店員さんに声を掛けられる。
しまった。わたくし、お店を出るチャンスを逸したようである。
店員さんがやたら愛想がいいのも気になる。
仕方がないので中ほどのテーブル席に座り、テーブルに置いてあったメニューで改めて料理を検討することにした。
まずは、表にサンプルがあった「激辛セット」を注文。
瓶ビールはモルツだった。もちろん注文。
ついでにこちらのお店の名物らしい「巣ごもりカタ焼きそば」も注文する。
ビールが先に届いたので、ビールを飲みながら料理が出来上がるのを待つ。
お店に入って10分ほどが経過したが、依然として新規のお客さんが入ってこない。
おまけに、料理を注文したのにお店の奥から調理をしている音が一切聞こえてこない。
大丈夫か???????? ( ゚Д゚)
しばらくすると、最初に応対したイラッサイマセェェ~の店員さんが激辛セットを運んできた。
調理の音はしないが、無事にわたくしの注文は厨房に通っていたようである。
激辛セット。
その陣容は、ザーサイ豆腐、バンバンジー、大根の漬物、マーボー豆腐、鶏肉と唐辛子炒め、ピリ辛唐辛子、海鮮翡翠スープ、チャーハン、焼売、小籠包、杏仁豆腐となかなかのものである。
あれこれつまみにがらビールを飲むと、あっという間に瓶が空いてしまった。
ビールはやめて角ハイをお代わりする。
運ばれてきた角ハイを飲みながら料理をつまんでいると、お店の名物料理、「鳥の巣カタ焼きそば」が男性店員によって運ばれてきた。
まず鉄板にのせられたカタ焼きそば。
そこに海鮮の餡を上からかけると、鉄板から盛大に湯気が上がる。
やってきた若者にインスタやティックトックに
「あげて」もらい
あわよくば
バズろう
という、お店の魂胆が透けて見える演出である。
が、やってきたのはインスタもティックトックもやっていないオジサンである。
お店の方も、このオジサンには何も期待していないのか、カタ焼きそばが運ばれてきてから、海鮮の餡がかけられ盛大な湯気が上がるまで、男性店員は終始無言なのである。
男性店員は海鮮の餡をかけると、そそくさとお店の奥に行ってしまった。
わたくしとしては、インスタやティックトックに縁がなさそうなオジサンに対しても、お店から少しくらいは状況説明があってしかるべき、と思うのである。
ただ、お店からこれから始まるパフォーマンスについて事前説明があると、やはり礼儀として盛大に上がる湯気を見て
うぉぉ~!!!! ヾ(≧▽≦)ノ
とか
すげぇぇ~!!!! ヾ(≧▽≦)ノ
といった発言をせざるを得ず、これはこれで痛々しい光景であるなあ、と思ったりもするのである。
その後、無言で激辛セットと鳥の巣カタ焼きそばの咀嚼をつづけ、無言で会計を済ませてお店を出た。
お店を出る10分ほど前に、やっと新規のお客さんが入ってきた。
私がお店にいるときにやってきたお客さんは、後にも先にもこのお客さんだけであった。
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