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仕事でお付き合いのある金融機関に勤める男性、久しぶりに会うとグルテンフリーダイエットを始めたというではないか。

それまで昼飯を食べに足しげく通っていたなか卯にも一切行かなくなったらしい。

なにゆえ?と、その心を尋ねると、関西の人は認知症になる割合が高いって知ってます?と、質問に質問で返されてしまった。

グルテンフリーと関係あるだろうから、もしかして、コナモンたくさん食べるから?って答えると、莞爾と笑った彼、そうなんですよね~、と、のたまうではないか。

なんでも、最近読んだ本にそんなことが書いてあり、まだ子供も小さいからと一大決心をして、奥さんも協力してグルテンフリーダイエットを始めたらしい。

名古屋出身の彼、関西にアホが多いのもコナモンが原因と言いたげであったが、さすがに関西人のわたくしを前にしてそれ以上ディスルことはできなかったようである。

 

たしかに関西人はコナモンが好きである。

幼少のころから鑑賞してきた吉本新喜劇でも、飲食店の設定はたいていうどん屋か食堂である。

わたくしが小学生のころは、新喜劇に登場する食堂で労務者風の客が注文するのは塩めしと素うどんが定番であった。

そう、室谷信雄(ハンマー投げの選手ではありません。念のため。)が

「ごちゃごちゃ言うとったら、しゃーきまぁっそー(シバキまわすぞ、の意味です。)!ワ~レ~」

と、花月の舞台を縦横無尽に走り回っていたころの新喜劇である。

最近でこそ大阪リーマン御用達のお好み焼き定食や、うどん定食がW炭水化物定食としてTVなんかでもてはやされている?が、関西では吉本で役者が塩めしと素うどんを食べていることを誰も不思議に思わなかった。

 

 

そんな大阪でも、今回ご紹介する今井(本店)のけつねうどん(きつねうどん)は別格である(と思う)。

聞くところによると、うどんのお出汁にすご~く手間ひまがかかっているらしい。

(以前見た魔法のレストラン情報)

確かに今井のきつねうどんのお出汁をすすると、ウマいなあぁ、と思う。

うどんの食感だけで勝負している讃岐うどん店とは一線を画するウマさ、である。

とうぜん、うどんやお揚げさんも吟味されているのだろう。

 

 

というわけで、道頓堀に来たら今井本店のうどんはぜひ食べてもらいたいと思うのだけれど、こちらのお店の難点はお客さんの行列。

昼時になると、それなりに長いお客さんの行列が店先にできる。

お店はそこそこオオバコなので、それなりに行列の消化は早いと思うけれど、やっぱり仕事の途中だと少しばかり厳しい。

 

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