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以前、このブログにも書いたけれど、わたくしの場合、出張における楽しみは、食べ歩きと地元のスーパーマーケット巡りである。
地元のスーパーマーケットでは、土産物店ではお目にかかることが少ない地元の人たちに根付いた商品が販売されているので、土産物店を物色するよりも何倍も面白い。
スーパーマーケットと土産物店で同じ商品が売られている場合でも、スーパーマーケットの方が断然安く買うこともできる。
あまり大きくない地方の駅の周辺には、歩いていける範囲にたいていスーパーマーケットが2,3店ある。
わたくし、自分自身に出張時に歩いて行けるスーパーマーケットを全て訪問するというノルマを課しており、ほぼ全ての出張でノルマをクリアしてきた。
「雨ニモマケズ 風ニモマケズ 雪ニモ夏ノ暑サニモマケ」ないでスーパーマーケット巡りをするのである。
スーパーマーケットに入ると洗剤やティッシュといった日用雑貨が並べられている島を除いて、食品関係の島は基本的に全商品パトロールである。
平均滞在時間は1店あたり5分から10分くらいであろうか。
並べられている商品を詳細に見て回り、ときどき手に取って地元の食材であるのか確認するため、製造者の所在地などを確かめる。
店内滞在時間は、興がのると30分超えの時もある。
ときに店員さんから不審者を見るような視線を感じることもある。
いまのところ万引きと間違われたことはない。
このように全商品確認を基本にしてはいるのだが、どうしても時間がとれないときもある。
一応出張中なので。
そんなときは、地元のオリジナル食材が豊富に含有されている可能性が高い島を中心に巡ることにしている。
具体的には、味噌・醤油をはじめとする調味料の島、駄菓子系のお菓子の島、そしてパンが並べられている島、である。
味噌や醤油はほぼまちがいなく地元ブランドの商品が並んでいる。
九州なら麦みそや甘口醤油のたぐい、である。
しかし、味噌・醤油の類は重いので持ち帰りに苦労する。
したがって味噌・醤油を持ち帰るときは細心の注意を払って商品をセレクトする。
お菓子はNB(ナショナルブランド)が占める割合が多いが、それでも駄菓子系のお菓子が並ぶエリアには地元の銘菓を発見することが多い。
駄菓子系のお菓子は軽いが、かさばるので持ち帰るお菓子のセレクトも慎重に行う。
そして、パンが並べられている島。
この島はアタリとハズレがはっきりしており、お店によっては山崎製パン、フジパン、敷島製パンといった大手ブランドのパンばかりが並んでいることがある。
そんなお店にあたると心底がっかりしてしまい、早々にお店を後にする。
一方で地元ブランドのパンがうずたかく積み上げられたりしているお店を発見すると、本当にうれしい。
滋賀県の長浜駅前にある平和堂はサラダパンで有名なつるやパンのパンが数多く並べられており、つるやファンの聖地となっている(たぶん)。
地元ブランドであることに加え、季節限定物の要素が加わるとうれしさ倍増である。
今回のパンは、長崎市の繁華街である浜町にあるS・東美というお店で発見したものである。
ときは2月3日の節分。
その節分に合わせて販売されていたのがリョーユーパンの「節分ロール」。
節分当日ということもあって恵方巻を販売するコーナーはお客さんでごった返していたが、わたくしが見る限り節分ロールで足を止めるお客さんは皆無。
わたくしにすれば、こんなお宝パンの前を素通りするなんて理解できないのだが、節分にパンではお客さんへの訴求力があまりないようである。
わたくしはもちろん節分ロール3つ、即買い。
ついでに横に並んでいた牛乳サンドも買いました。こちらはひとつ。
節分の日に京都から遠く離れた長崎の地で節分ロールに出会えたことへのよろこび。
ただ、正直に告白するとリョーユーパンは長崎ではなく福岡県大野城市のパンメーカー。
したがって、長崎のご当地パンと呼ぶことはできない。
できないが、それでも九州で括れば地元パン。
年に一度しかない節分で販売されていた節分ロールに長崎のスーパーマーケットで出会えた幸せ。
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