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京都のローカルグルメを扱ったネット記事を斜め読みしていると、えげつないハンバーガーを販売しているお店が目に留まった。

花ノ木サンドイッチ。

お店は富小路六角の交差点を少し東に入った北側。

すぐ南にはタクシー運転手が車を停めて休憩している姿をよく見かける生祥児童公園がある。

そんな京都の町中にある花ノ木サンドイッチで販売されているハンバーガーは、ネットの記事によればパテを1枚から5枚までの間で選ぶことができ、お値段はいずれも550円だという。

パテ5枚・・・・

バーガーキングの前を通ると、ときおりパテが4枚も5枚も挟まったみるからに血管が詰まりそうなハンバーガーの写真を店先で見かけるが、そちらのほうはお値段軽く1000円超えである。

ところが、花ノ木サンドイッチのハンバーガーはパテ5枚でも550円。

どんなハンバーガーが出てくるのか分からないが、とりあえず開店時間の午前11時半に合わせて行ってきました花ノ木サンドイッチ。

事務所から歩いていくと10分ほどでお店に到着。

お店はまだ開店しておらず、開店を待っているのであろうか、お店の周りには数人の女性が所在なさげに佇んでいる。

誰もお店の前に並んでいなかったので、入口のところで開店を待つことにした。

時刻はやがて11時半になったが、お店の入口は閉ざされたままである。

お店の中をのぞくと、女性2人がまだ仕込みの真っ最中。

そのまま待つこと5分、やがて道路にお店の看板が出されて開店となった。

注文はもちろんハンバーガーのパテ5枚。

店員さんからソースをBBQ、レムラードのどちらにするのか聞かれる。

レムラードソース。

これまでのわたくしの人生に登場したことがないソースであったため、BBQソースでお願いします。

パテ5枚のハンバーガーは注文が入ってから調理を開始するようで、番号札をもらってお店の近くでハンバーガーが出来上がるのを待つ。

後から来たお客さんの注文を聞いていると、ほとんどのお客さんは既に調理済みのサンドイッチを買い求めているようで、ハンバーガを注文していたのはわたくしと外国人らしい女性の2人だけであった。

ちなみに、その女性の注文もパテは5枚。

そうこうするうちに、店員さんから番号を呼ばれて、注文したパテ5枚のハンバーガーが手渡された。

花ノ木サンドイッチはテイクアウト専門のため、ハンバーガーが入った持ち重りのする紙袋を持って事務所に戻る。

事務所の会議室で早速紙袋を開いてみると、パテ5枚のハンバーガーのお出ましである。

パテは一体化しており、5枚のパテというより一つの肉塊になっている。

さて、どうやって食べようか。

とてもではないが、バンズをもってかぶりつくといったことができる厚みではない。

しかたがないので、ついていたプラスチックのフォークで肉塊をホジホジしながら食べ進む。

それにしても、この肉塊は手ごわかった。

食べても食べても肉塊はなかなか減らないのである。

それでも10分ほど肉塊をホークでホジホジしていたら、どうにか手で持って食べることができる厚みになった。

ところが、バンズをもってかぶりつこうとしたところ、下側のバンズが肉塊の脂を吸ってふやけてしまっており、安易に持ち上げると肉塊とバンズの崩落が始まるのである。

というわけで、最後まで肉塊をホークでホジホジしながらこのハンバーガを食べたのであるが、

さすがに最後は胸やけをしてしまった。

花ノ木サンドイッチに罪はないが、こちらのハンバーガーはオッサンの食べるものではなかった。

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