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事業承継や資産承継をテーマにしたセミナーの講師の仕事で金融機関からお声がかかることがある。

セミナーは金融機関の支店で開催されることが多いので、その都度、支店を訪問させていただき、支店長や管理職の方に挨拶をした後、セミナーの開催の運びとなることが多い。

支店長とは、当たり障りのない経済情勢などについて話すことが多いのだけれど、なかには最初からすご~く濃イィ~いお話をふってくる支店長もいる。

今回一緒に食事に行ったAさんも、最初からそうした濃イィ~い話を振ってきた支店長の一人である。

 

Aさんと初めてお会いしたのは、大阪郊外のとある金融機関の支店だった。

その当時Aさんはすでに支店長。

挨拶もそこそこに支店長室に通されると、Aさんはおもむろに机の上にアルバムを拡げだした。

アルバムにはAさんが18きっぷを使って旅をした時の写真が所狭しと並べてある。

今までにない展開に言葉を失っていると、Aさん曰く「いや、先生(一応わたくしのこと、です)が鉄道好きと聞いていたので準備していたんですよ」。

 

 

わたくし、金融機関の支店長室で、初対面の支店長から18きっぷを使った旅行の写真を見せられたのは初めてのことであった。

Aさんの鉄ばなを最初はハイ、ハイと聞いていたわたくしであるが、そこは同じ志を持つ者として、わたくしの鉄ばなも聞いてもらいたいという気持ちがふつふつと湧き上がってくる。

そこで、Aさんのはなしに自分が乗った列車、自分が訪ねた路線が出てくると、「あっ、その列車は私も乗ったことがあります!」、「あの路線は〇〇あたりの景色が最高ですよね~」などといいながらAさんからなんとかマウントを取ろうとするのである。

そんなこんなで、初めてAさんとお会いした時には、セミナー開始までの半時間ほどをすべて鉄ばなに費やすことになってしまった。

 

 

それから時は流れ、四国の大きなお店の支店長に出世したAさんから、またもやセミナーのお呼びがかかる時が来た。

今度が何が出てくるのか、少し期待しながら支店長室に通されると、Aさんは最近行ってきた18きっぷの旅を写真を交えながらその全行程を事細かに説明し始めたのである。

わたくしの方は、当然ながら四国への出張に鉄ばなに添える写真などの準備もなく、この日も一方的にAさんにマウントを取られ続けたのである。

 

さらに時が流れてAさんも銀行から他の企業に出向することになった。

他の企業に移っても賀状のやり取りは続けていたのだが、今年になって久しぶりにAさんと電話で話す機会があった。

Aさんとの話は盛りあがり、それでは今度ご一緒しましょうと会食の約束をすることになった。

そのAさんと一緒に行ったのが、今回ご紹介する「とりくら」という鶏料理専門店である。

(なが~いマクラですいません)。

 

 

カウンターに通されると、最初に店員さんから鶏についてのレクチャーを受ける。

店員さんいわく、鶏肉のヒエラルキーは、地鶏>ブランド鶏>ブロイラーで、お店で出す大山鶏は真ん中のブランド鶏とのことであった。

説明熱心な店員さんには申し訳ないけれど、本日はAさんとの鉄ばなのためにやってきたので、料理は適当に注文する。

(このお店の店員さんの接客はおしなべて◎だった)。

さて、この日のAさん、昔撮影した懐かしの国鉄時代の特急の写真のほか、特急のヘッドマーク図鑑まで持参してきた。

特急の写真はともかく、オジサン(Aさんとわたくしは同い年である)が酒場にヘッドマーク図鑑を持ち込む絵というのはどんなものだろうかと思う。

思うが、Aさんと一緒に図鑑を見ると、これがまた盛り上がるのである。

そうそう、583系の金星は新大阪駅が始発ではなくて名古屋駅が始発でしたよね!みたいな。

 

 

Aさんとは料理そっちのけで鉄ばなで盛り上がり(とりくらの鶏料理は総じてウマかったです。本当に)、話が尽きずにそのままライオンに流れてプチ鉄ばな二次会。

料理も食べた、酒も飲んだ、そして何よりも鉄ばなが楽しかった。

いや~あ、この日は本当に楽しい一日でした。

 

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