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先日、離婚事件の依頼者だったAさんと連れ立って四条大宮の立ち飲みに行ってきた。

Aさんから依頼を頂いていた離婚事件は、結局、解決まで2年以上の日を要することになった。

Aさんに限らず、離婚は当事者にとって人生の一大事であり、ましてや弁護士が介入するような紛争案件では当事者双方が解決まで相当に神経をすり減らすことになる。

調停や裁判の最中のAさんは、わたくしから見ても苦しそうであり、何度か離婚相手やその代理人に対する不満を口にすることもあった。

が、その後、紆余曲折を経てこの度無事に離婚が成立した。

Aさんはもちろんうれしいが、一緒に伴走してきたわたくしもうれしい。

だったら一杯行きましょうかということに相成った次第である。

 

 

行ってきたのは四条大宮のロータリーに面した「ボクのスタンド」というお店。

並びには四条大宮最強の立ち飲みと噂される「庶民」がある。

四条烏丸の四条通を西にぶらぶら歩いてお昼の12時過ぎにお店に到着。

開店直後で、私たちが口開けの客のようである。

1階はカウンターの立ち飲みで、のぞかなかったけど2階にテーブル席もあるようである。

とりあえずということで、店員の若い男性に生中を2つ注文し、カウンターの下に置かれたメニューを見ながら料理を選ぶことにする。

 

 

料理の種類はあまり多くなくて、店員さんに聞くとポーションの大き目の焼鳥が人気らしい。

そこで、焼鳥のセセリとハラミを一串ずつ、そして万願寺唐辛子ととり天を注文。

焼鳥と万願寺は目の前にある焼台で焼いてくれるようである。

料理ができるまでの間、A氏と事件を振り返りながらしばし歓談。

のど元過ぎれば熱さを忘れるわけではないけれど、あれだけ大変な思いをした事件も、終わってみれば懐かしく思えたりするから不思議である。

 

 

さて、最初に登場した万願寺唐辛子。

「唐辛子」と名前が付いているけれど、そんなに辛いわけではなく、ししとうの親玉みたいなもの。

でも時々「あたり」はある。

 

焼台にのせられた焼鳥は、脂をしたたらせて時々盛大な炎を上げる。

換気扇もガラスの衝立もあるけれど、焼台の前に立っているとけっこう燻される。

燻されつつ、ビールからスイッチした芋焼酎の「甕の極み」で万願寺を流し込む。

 

 

焼台を担当する店員さんは、焼鳥に着いた焦げをキッチンバサミを使って丁寧に掃除している。

あまり見たことないけど、ポーションがデカいので、中まで火を通そうとするとどうしても外側が焦げるのだろう。

そうこうするうちに、我々が注文した焼鳥も無事に焼きあがったようである、

二人で食べるので串から外して箸でいただくことにする。

味は正直言ってどうということはないけれど、店員さんの丁寧な仕事ぶりで焼鳥の味が3割がたウマく感じる。

 

 

わたくしが「甕の極み」を3杯、4杯と飲み進み、Aさんも同じペースでハイボールを煽り続けているうちに、店内も混み始めてきた。

わたくしの隣にいる妙齢のご婦人二人連れ、飲み始めてしばらくすると酔いが回ってきたのか身体を前後左右に揺らすようになった。

その都度、わたくしの背中に身体が当たるので、これを潮にお店を出ることにした。

外は当然ながら明るい。

昼間からよく飲んだ。

A氏と一緒に阪急電車に乗って帰路につく。

昼酒はほどほどにしないと悪酔いしますね、実際。

 

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