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昨年末に当事務所で弁護士としての第一歩を踏み出した足立誠弁護士。

彼は1年前まで司法修習生であった。

司法修習生は、司法試験合格後に最高裁判所に採用され、1年間、弁護士事務所、裁判所、検察庁で実務修習を行う。

その間に埼玉県和光市にある司法研修所で集合研修を受け、最後にいわゆる2回試験といわれる試験に合格すれば晴れて法曹の資格を獲得する。

 

裁判所での修習には民事裁判と刑事裁判があるので、裁判所の修習で過ごす期間は、弁護士事務所や検察庁で過ごす期間のほぼ2倍となる。

裁判所での修習期間中、昼食は裁判所の外に出てとることが多いので、司法修習生は、いやでも裁判所周辺の飲食店には詳しくなる。

先日、京都地方裁判所の近くを足立弁護士と歩いているときに、そんな彼に近所のお勧めのお店を尋ねて教えてもらったのが、今回ご紹介する「一莉」である。

 

 

午前11時半の少し前にお店に行くと、まだ暖簾が仕舞われてたままになっている。

食べログで調べると開店時間は11時半となっているので、店先でしばらく待つ。

11時半ちょうどにご主人が出てきて店内に案内される。

カウンター席の一番奥に座り、この日の日替りである「ブリ大根定食」を注文する。

このお店のランチは刺身定食と日替わり定食から選ぶシステム。

足立弁護士は刺身定食を注文。

 

我々二人に続いて、オジサンがひとりで来店。続いて主婦らしい女子2名が続く。

お店は広くないのだが、何でもご主人ひとりでやっているので忙しそうである。

カウンターの中にビールサーバーを見かけたのだが、注文できる雰囲気では、ない。

足立弁護士によると、裁判所が休憩時間となる12時15分を過ぎると、裁判所の職員や司法修習生などであっという間に満員になるそうである。

5分ほどして、ブリ大根定食と足立弁護士の刺身定食が到着。

 

 

メインのブリ大根以外にも、ご飯、おみ汁、そして小鉢が3つもついて1000円は確かにお値打ちである。

さっそく大根に箸を入れると、スーッと押し切れる。

ブリのうま味が詰まった大根は絶品である。

ほどよく煮込まれて脂が抜けたブリは、それでもうま味が凝縮されていて、これはご飯が何杯でも食べられるやつ、である。

小鉢の料理もウマい。

自家製であろうきゅうりの糠漬けも、醤油を少したらせば、これだけでご飯半膳くらいは食べることができる。

 

 

京都地方裁判所には週に何度も通っているのに、いままでこのお店を知らなかった。

足立弁護士にはいいお店を教えてもらった。

次におじゃましたら、デフォの刺身定食を注文するつもりである。

 

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