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JR東日本クロスステーション 峠の釜めし風おにぎり
2022年10月 東京駅・NEWDAYS八重洲中央改札内店で購入(300円)
厚岸駅前氏家待合所かきめし風おにぎり、こばやし牛たん弁当風おにぎりに続く第3弾は、峠の釜めし風おにぎりである。
峠の釜めし。知ってる人は知ってるし、知らない人は知らないけど、本舗荻野屋が昭和33年から信越線の横川駅で販売しているベストセラー駅弁である。
どこの家にも峠の釜めしを食べた後、捨てられずに残った容器の一つや二つはあると思う(少なくとも20年くらい前までは)。
本家の釜めしの方には、ご飯の上にウズラ卵、栗、ごぼう、杏子、椎茸、筍、鶏肉、グリーンピース、紅ショウガ、香の物が載っている。
で、「風」おにぎりの方は、出汁で炊いたご飯の中に、鶏肉、椎茸、ごぼう、杏子などが確認できる。
この炊き込みご飯によるおにぎりを峠の釜めし風と言わしめるのは、何といっても杏子の存在である。
ふつう、ごはんのおかずに杏子はまず出てこない。
いや、日常生活で杏子に出会うことは稀である。少なくともわたくしは見かけない。
であるのに峠の釜めしに杏子は切っても切れない食材として登場する。
峠の釜めし以外に杏子が登場するのは、横浜崎陽軒のシウマイ御弁当に入ってる杏子のシロップ漬けくらいのものである。
はっきりいって、その甘酸っぱい味わいは他のおかずと喧嘩して、味わいだけで考えれば駅弁に杏子は不要である。
ただ、崎陽軒のシウマイ御弁当をただの焼売弁当ではなくシウマイ御弁当たらしめ、峠の釜めしをただの炊き込みご飯ではなく峠の釜めしたらしめているのは杏子、だと思う。
ふつー入ってないし、お弁当に杏子。
と、ここまで長々と杏子のことばかりを書いてきたが、峠の釜めし風おにぎり、肝心のお味のほうは20年前女子高生風に表現するなら「チョ・ベリ・グ」(≧◇≦)であった。
食事の量としても小腹が空いたときにはちょうど良く、何か食べたいけど駅弁は少し・・・・というときに最適である。
ところで、最近、東京駅のコンビニで駅弁風おにぎりを見かけなくなったけど、終売になったのだろうか。
だったら、駅弁風おにぎり愛好家のわたくしとしては少しばかり寂しい。
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