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国税職員による税務調査は一般的に準備調査から始まるといわれています。
準備調査
1机上調査
机上調査では、納税者から提出された法定調書の確認が行われます。
法定調書とは、源泉徴収票(所得税)、生命保険の支払調書(相続税)等の書類です。
また、税務署から納税者に対して、「売上・仕入・費用・リベート等」に関する資料(一般資料せん)の提出を求めることもあります。
現在、国税庁にはKSKシステム(国税総合管理システム)が導入されており、全国の12の国税局(所)と524の税務署がネットワークで結ばれています。
KSKシステムに各種情報を入力することで情報の一元的な管理が可能となり、税務行政の効率化・高度化が図られています。
また、KSKシステムは、税務調査対象者の選定にも利用されているといわれています。
2外観調査
外観調査とは、国税職員が対象者の店舗等を外から観察して、事業規模、活況、営業時間、客数等を調査するものです。
3内偵(内観)調査
内偵調査とは、実際に国税職員が対象者の店舗等に出向いて、客数、支払いレジ打ちや売り上げの管理状況などを調査するものです。
内偵調査の際、国税職員が客となって料理等を注文し、その際の伝票等にしるしを付け、後日、実地調査に出向いた際にしるしが付いた伝票等が残されているか確認することもあるといわれています。
実地調査の際、しるしのついた伝票が見つからないと、伝票を破棄して売上を除外していることが疑われます。
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