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広島の裁判所や顧問先を訪問する際、ほぼ毎回通りかかるのが広島一の繁華街本通り。

広電に乗れば広島駅から15分、歩いても20分程度。

（広電は信号で毎回止まるし、前の電車がつかえていると進まなくなるので中心部では遅い。）

その本通りの交差点の北西にあるのがサンモール。

ユニクロやスーパーが入る雑居ビルだが、その地下1階に蓬莱がある。

この店の名物は何といっても天津丼で、昼時に店に行くとほとんどの客が天津丼を頼んでいる。

蓬莱の天津丼の特徴は、その盛りの良さ。そして良心的な値段。

他の店では大盛に分類される並の天津丼が700円。

天津丼は店員の分業によって調理される。

予めご飯が盛られた丼が調理台の上に並べられ、玉子焼き担当の別の店員が焼きあがった玉子焼きを順番にご飯の上にのせてゆく。

そして別の店員によりとろみの付いた餡がかけられて天津丼一丁できあがり。

カウンター席に座るとこうした天津丼の調理の過程をかぶりつきで見学することができる。

この日は注文してから天津丼が運ばれてくるまで正味5分。

どんぶり中央に鎮座した天津丼のご本尊。

そのご本尊を表面張力で何とか丼からの漏出を免れている餡が包み込む。

初めて注文したときは店員が大盛と間違えたのかと思ったくらい盛りがいい。

具はほとんど入っておらず、最初から最後まで同じ餡の味でご飯と玉子焼を食べすすむので、途中で少しばかり飽きてしまうのもここの天津丼の特徴。

しかし、不思議とコショウなどを振りかけて味変させようとも思わない。

飽きたと言いながら最初から最後まで同じ味付けで天津丼を食べてしまう。

食べ終えると満腹となり、次回こそもう少し軽めのメニューを頼んでみようと思うのだが、これまで蓬莱で天津丼以外のメニューを頼んだことがない。

また昼時に本通り付近を通りかかることがあれば、蓬莱に入って天津丼を頼んでしまうのだろう。

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