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初の「駒形どぜう」である。

 

 

駒形どぜうというお店自体はずい分から知っていた。

ショージ君(東海林さだおさん)のエッセイにも登場して、何時か行ってみたいと思っていたが、なぜかこれまでご縁がなかった。

そこで浅草に用事があった際、これ幸いとお店を尋ねることにした。

 

 

夕方の中途半端な時間のせいなのか、コロナのせいなのか(おそらくその両方)、店内には客の姿がちらほら。

店員さんに案内されて席に着く。

ショージ君のエッセイにも書かれていたが、板の間に置かれた長い木の板がテーブル代わり。

座布団2枚敷いてくれているけど、食事をするには結構無理があるスタイル。

 

まずは飲み物。

「スーパーニッカ大江戸水割り」という水割りのボトルを注文(950円)。

 

 

料理の注文はもちろんどぜう鍋(1,800円)。

ドジョウがそのままの「まる」と割いた「さき」があるが、「まる」をお願いする。

ついでにメニューにお勧めと書いてあった「ささがきごぼう」(450円)も追加。

 

どぜう鍋、注文するとすぐに運ばれてきた。

ドジョウにはすでに火が通っているが、さらに炭火で追い炊き。

鍋が浅いので出汁がすぐになくなるため土瓶に入った出汁を頻繁に追加投入。

店員さんのアドバイスに従い、ドジョウの上にささがきごぼう、そしてネギを積み上げる。

 

 

頃合いを見てドジョウ、そしてささがきごぼうとネギを一緒に口に入れると甘辛の出汁がドジョウとよく合う。

ドジョウはかすかに苦み、そして骨がプキプキと感じられ、まるにして正解だった。

ドジョウを何匹か食べ、少しスペースができたのでささがきごぼうをしっかり煮込んでから食べる。

甘辛い出汁が染み、しんなりとなったささがきごぼう、ドジョウと同じくらいウマい。

 

ネギは追加できるが、追加を検討しているうちにドジョウが無くなってしまった。

このどぜう鍋なら2~3人前は軽く食べられそう。

前かがみになる食事の姿勢はやはり苦しかったが、店の雰囲気、どぜう鍋ともに大満足。

すこしばかり江戸の風情に触れられた駒形どぜう、次回はぜひ家族で行ってみたい。

ごちそうさんでした。

 

 

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