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京都の四条室町の交差点を南に下がり、綾小路通を超えたすぐ右手(西側)。

自分が知る限りで京都市内で一番評価が高い(食べログですが・・・)カレー屋さんがある。

お店の名前は「スパイスチャンバー」。

 

コロナによる飲食業界の不況、飲食店の倒産といった暗いニュースが多い中、このお店は開店前から行列ができている。

この日も開店時間の10分前に行くと既に若い男が店の前で開店を待っている。

その男の後ろに並ぶと、すぐに若い女性一名、そしてオジサン一名が自分の後ろに並ぶ。

 

 

午前11時半の開店時間になると女性の店員さんが店内に案内を始める。

この日は連れがいたので案内されたのは奥のテーブル席。

四人掛けのテーブルの真ん中には飛沫防止用の透明パーテーションが設置されている。

 

こちらのお店は基本キーマカレーの一本勝負で、キーマカレーを大中小から選び、そこにトッピングを組み合わせるようになっている。

注文したのはキーマカレー中1100円。

トッピングは頼まず。

 

ビールを頼もうかと思ったが、この店のキーマカレーは辛いのでビール、パス。

辛いカレーにはビールは合わない。

 

 

カレーの到着を待っていると隣に中年の男女が案内されてきた。

漏れ聞こえる話を聞いていると横浜から京都に遊びに来ているようである。

さらに話を聞いていると、どうやらスパイスチャンバーのキーマカレーを食べるために予定を調整したらしい。

 

京都に来ると〇〇の一つ覚えのように京料理やおばんざいを食べる観光客が多い中、なかなか物が分かった二人組である。

そのなかでもスパイスチャンバーを選ぶあたり、スパイスチャンバーと全く関係ないオジサンも少しばかりうれしくなる。

そんなことを考えながらチビチビお水を飲んでいると、キーマカレー中が恭しく運ばれてきた。

 

 

食べるのがもったいなくなるようなキーマカレーの彩り。

さっそく適量のライスと一緒に口に運ぶと、最初香辛料の香りをが鼻を抜け、しばらくすると辛さが後追いしてくる。

辛い!でも、ウマい!!

 

辛いとウマいは順番が肝心で、「辛い!でも、ウマい!!」の方が「ウマい!でも、辛い!!」より称賛の程度は格段に上なのである。

辛いウマいのキーマカレー、そして時どき付け合わせのピクルス。

無心、無我の境地で食べ進むこと10分、楽しい時間はあっという間に過ぎる。

 

テーブルで会計を済ませカウンター横を通って店を出ようとすると、店主らしい男性や他の店員が丁寧にお礼を言ってくる。

本格的なカレーを食べさせる店には時々70年代のヒッピー崩れのようなバンダナ・あごひげ・Gパン(デニムにあらず)の傲岸不遜な店主がいるが、スパイスチャンバーはそうした店では、ない。

こちらもお礼を言って店を出ると、外には2に人ほど客が席が空くのを待っていた。

ごちそうさんでした。

 

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