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2018年11月、当時京都府警の警察官だった男が、高齢の男性に対して、「お金を持っていたら生活保護は受けられませんよね。」、そのお金は「警察が預かって調べます。」などと言って、男性から2回にわたり合計1,100万円のお金をだまし取るという詐欺事件がありました。

警察官だった男はその後捕まり、刑事事件で実刑判決を受けました。

 

しかし、警察官だった男から被害者の男性に被害弁償がなされなかったため、今年の3月31日、当法律会計事務所が被害者の男性の代理人として、京都府を相手に1,100万円の支払いを求める国家賠償請求訴訟を京都地方裁判所に提起しました。

 

そして、8月25日、京都地方裁判所で判決が下されました。

判決では、訴えが全面的に認められ、京都府に対して、被害者の男性に1,100万円と2018年11月から支払済みまで年5分の割合による金員の支払いが命じられました(大久保香織 裁判官)。

 

本件は警察官が被害者の男性の弱みに付け込み多額の金員を騙し取るという前代未聞の事件です。

被害者の男性の代理人としては、京都府は控訴をせず、速やかに男性の被害回復に努めてもらいたいと思います。

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