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前から気になる存在だった。
吉野家のメニューでその名前を見かけるたびに頼みそうになるのだが、寸でのところでところで注文を思いとどまり「牛丼、並」などを注文してしまう。
牛丼を食べながら次こそきっと頼もうと決意するのだが、いざ店に入ると注文できずに牛丼並に流されてしまう。
そのいわば片思い的メニューは「スタミナ超特盛丼」である。
税別で798円で、いつもの牛丼並の352円の2倍以上するが、そう高いわけではない。
「超特盛」とあるが、メニューの写真を見る限り食べて食べれないことはない分量である。
何が毎回注文を思いとどまらせているのかというとスタミナ超特盛丼のカロリー。
メニューに表示されているスタミナ超特盛丼のカロリーは、何と1,727kcal!!
あるスポーツジムのホームページで求めた自分の身体が一日に必要とするカロリーが約3,000kcalなので、スタミナ超特盛丼だけでほぼ3分の2を摂取することになる。
しかしある時、そうだ、家族でシェアすれば食べられる!という極めて簡単な解決法を遅ればせながら思いついたのでさっそく実行してみることにした。
そして休日。
家の近くには吉野家がないので阪急西院駅近くの吉野家でテイクアウトしようと決める。
家族と食べるので注文するのは2人前。
スタミナ超特盛丼の調理にどのくらいの時間がかかるのか分からないが、できれば店内で出来上がりを待つのは避けたいところである。
あのオジサン(自分のこと)一人でスタミナ超特盛丼2人前も食べるのか、などと店内の客に思われるのはオジサンのプライドが許さない。
そこで予め電話をしてその時間にお店で商品を受け取ることにした。
お店は西大路通に面しており、阪急西院駅が近いこともあってお店の前の道には何台もの車が止まっている。
それでも何とか車一台止める場所を見つけて駐車をし、急いで店内へ。
店員に注文した料理と名前を告げ、イコカで会計を済ませてスタミナ超特盛丼が二つ入ったビニール袋を提げて再び車中に戻る。
万全の準備で臨んだため店内滞在時間はわずか1分ほど。
客の誰もがオジサン(自分のこと)がスタミナ超特盛丼二人前をテイクアウトしたとは気づかなかったはずである。
こうした苦心を重ねた結果、スタミナ超特盛丼とついに相まみえることになった。
上にかぶせられている透明のパッカンカバーをとり、別の容器に入った半熟玉子を丼中央に配し、付いてきた紅しょうがで彩りを添える。
初めて名前を見かけた日からはや数カ月。思えば遠くへ来たもんだ。
海援隊の歌ならこの後「このさき、どこまでゆくのやら~」と続くが、スタミナ超特盛丼は目の前にあるのでこの先どこまでも行かなくてイイ。
それでは、とはやる気持ちを抑えてすべての肉が均等に入るように気を付けながら(スタミナ超特盛丼には牛・豚・鶏の3種類の肉が使われている)小皿に取り分けてまずは一口。
・・・・・・・
牛丼、豚丼、鶏丼?の味が口中に別々に拡がる・・・
なんか極めてふつうの味、なのである。
けっしてマズいわけではない。むしろ先入観なく食べたらマイウー(最近聞かない)といえた味だったと思われる。
しかし、初めてその名前を見かけてから実際に食べるまでに数カ月の月日が流れ、その間に自分の中でスタミナ超特盛丼がビブグルマン化されていたのである。
あとは只もくもくと牛肉、豚肉、鶏肉、そしてタレのかかったご飯の摂取に励む。
こうして1,727kcalの何分の一かを自分の血肉と化して初スタミナ超特盛丼との邂逅は終わった。
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