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京都市内の七条通、梅小路周辺は卸売市場が近いこともあってか、食品を扱う商店や飲食店が軒を連ねていて歩いて楽しい。

この日、西大路七条で用事を済ませ、事務所に戻るために梅小路まで戻ったところで雨が降り出した。

 

あいにくと傘の準備がない。

小雨なのでこのまま歩こうかと思案しているとJRの高架をくぐったところで拳ラーメンというお店が目に飛び込んできた。

 

食べログで調べてみると3.7以上の高評価が付いている。

雨も気になるが、お店との出会いは一期一会。せかっくなので入ってみることにした。

お店の中は昼時というのに先客が1人だけ。コロナの影響だろう。

 

 

先に食券を求めるシステムのようなので、入口近くの食券販売機の前に立ってメニューボタンを見てみると「京鴨とノドグロ煮干しそば900円」がお店のおすすめとある。

お店のおすすめに乗ることにして食券を購入してカウンター席に座る。

座ってしばらくすると先客が食べ終わって出て行ったので客は自分一人だけとなってしまった。

 

店員3人に客1人で分が悪い。店員から挙動を監視されているようで(そんなわけないが)落ち着かん。

それでも座って5分ほどで注文したラーメン、もとい「京鴨とノドグロ煮干しそば」が運ばれてきた。

 

 

スープが澄んでいて全体に色合いもあかるく、美しいラーメンである。

さっそくスープをすすってみると、想像を超えた量の「あぶら」を感じる。

一すすりごとに唇があぶらまみれになるのが分かる。

それでもイイあぶらなのでいやな感じはしない。油でも脂でもアブラでもなく、あぶら、である。

 

 

淡白だが味がしっかりと感じられるスープと麺の相性もいい。

京鴨のチャーシューの量は少ないが、このラーメン、もとい「そば」はこれくらいでちょうどイイ。

雨が降り出してこなければ気っと入ることがなかったお店で出会った一品はなかなかでした。

今度行ったらお店の名前になっている拳ラーメンを食べてみたい。

 

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