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事務所から歩いて5分。四条室町の交差点の南西にあるのが萬福というお店。

何時から創業しているのか分からないくらいレトロな外観。

同じ並びにはこじゃれたラーメン店があり、そちらは若いお客さんで何時も込み合っているが、そうしたお客さんは萬福ではあまり見かけない。

萬福でよく見かけるのは一人でやって来るオジサン客。

お店は外観だけでなく、なかも相当に年季が入っている。

開店時間は昼の12時のはずだが、12時少し前に行くと既にお客さんが入っている。

この日注文したのは中華そば、きつね丼小。中華そば700円、きつね丼小200円。

2人掛けのテーブルで中華そばの到着を待っていると、別々のオジサン客が3人入ってくる。

注文は全員中華そば。一人のオジサン、タバコが吸えるのかと店主に聞いて禁煙だといわれている。

狭い店内でタバコの臭気を嗅ぎながら中華そばをすするのは勘弁してほしいので助かった。

ほどなくして中華そばが運ばれてくる。

麺の上にはチャーシュー、メンマ、もやし、そして多めのネギ。

早速スープをすすると、しみじみと滋味を感じるやさしい味が口中に広がる。

二日酔いの時なんかに口にすると食欲を盛り返す、きっとそうなる味である。

麺をすすると、こちらも正当街中華の味がする？

店内の壁には一面にサインが飾られている。

芸能人のものなのか、プロスポーツ選手のものなのか、サインが入っているビニールがすすけていて判別不能。

中華そばを食べ終えるころ、ようやくきつね丼が到着。

中華そばでかなりお腹いっぱいになっていたので、きつね丼は余分だったかもしれない。

一口食べてみると、かなり味が濃い目。

その上に山椒を振りかけて食べ始めると、量が少なかったこともあり、あっという間に完食。

付け合せの真っ黄色の東京たくあんがいいアクセントになった。

事務所から歩いて5分の所にこんないいお店があることがうれしい。

ごちそうさまでした。

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