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南丹市の法律相談

 

京都弁護士会が毎週木曜日、南丹市の国際交流センターで開催している法律相談に行ってきました。

 

南丹市の法律相談では時にボウズ(相談者が0)になることもありますが、この日は幸い法律相談の予約がありました。

 

法律相談は、の内容別では離婚、相続に関する法律相談が一番多いと思われます。

この日の法律相談も相続に関するものでした。

いつも寒い廊下で受付をしてくれている係員の方、お世話になりました。

 

法律相談の時間を有効に活用するポイント

 

 

さて今回は法律相談時間を有効に使うポイントをご紹介します。

 

法律相談の時間は、弁護士会主催の法律相談、法律事務所での法律相談とも30分で5000円(消費税込5500円)とされていることが一般的です。

 

次の法律相談の予約が入っていなかったり、弁護士の予定が空いていると法律相談時間の延長にも応じてもらえる場合もありますが、その場合でも基本的には延長した時間に応じた法律相談料を支払う必要があります。

 

それでは、どのような準備をすれば限られた法律相談時間を有効に使えるのか、ポイントをご紹介します。

 

相談内容を時系列順に書き出してくる

 

弁護士は法律相談を行う際、まず把握したいのが何が起こったのか、という事実の確認です。

 

相談者の意向に沿った事件解決のためのアドバイスをするためにも、まずは事実を聞き出したいと思っています。

 

事実が把握できていない場合、的確なアドバイスができないばかりではなく、時に誤ったアドバイスをしてしまうことにもなります。

 

ところが、事前の準備なく何が起こったのかを説明しようとすると、どうしても自分の事件に対する思い込みがバイアスとなって正確な説明ができなかったりします。

 

そこで、何が起こったのか、できれば時系列に従って書き出してくると事件の説明が容易となり、結果として弁護士が短時間で正確に事件の内容を把握することができます。

 

例えば離婚事件の場合は、

〇 何時結婚したのか

〇 子どもがいる場合の子どもの年齢

〇 何時離婚の原因となる事実(不貞行為など)が発生したのか

〇 その後にどのような話し合いが行われたのか

〇 現在別居しているのか同居しているのか

 

等を書き出してくれば法律相談時間を有効に使うことができと思います。

 

相続の相談では相続関係図(被相続人と相続人の関係)を作成しておく

 

相続に関する法律相談を数多く受けている弁護士の場合、口頭の説明でも被相続人と相談者との関係などを理解することはできます。

 

それでも相続関係図があったほうがより短時間でより正確な事実関係の把握ができます。

 

相続関係図を作る時は、被相続人を中心として作成すると全体としたバランスの良い関係図を作成することができます。

 

また、関係者の生年月日、亡くなった日を併せて記載しておくとより有用な関係図となります。

 

相手方の主張も併せて説明する

 

法律に関するトラブルの原因は関係者双方に認められることもあります。

 

そこで自らの主張ばかりではなく、相手方がどのような主張をしているのか、その主張の根拠は何なのかも併せて説明するようにします。

 

そうすることで争点が何であるのかの把握が容易となります。

 

できる範囲内でこうした準備をしておけば短い法律相談時間をより有効に活用することができます。

 

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