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【整理したい! 会社に対するオーナー社長の金銭貸借】

税理士 野中孝男 2018年 税務経理協会

 

中小企業のオーナー社長の相続でよく問題となるのが、オーナーから会社への貸付金である。

中小企業では、会社の運転資金が不足するたびにオーナーがポケットマネーを投入することは珍しくない。

したがって、オーナーから会社への貸付金が多額にのぼるケースでは、会社の財務内容が悪化しており、貸付金全額の回収が困難となっていることが少なくない。

 

しかし一方で貸付金は債権として原則、額面で評価される。

したがって会社オーナーが貸付金を放棄すると、相続人が大変な苦労をするのである。

 

本書では、こうしたオーナーの貸付金をどのようにして解消するのか、いくつかの有益な方法が紹介されている。

また、本書では会社からオーナーに対する貸付金の問題についても詳しく解説がなされている。

裁判例は通達も数多く紹介されており、大変参考になった一冊である。

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