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【2025年の銀行員 地域金融機関再編の向こう側】
津田倫男 2017年 光文社新書
金融機関で相続や事業承継を題材にした顧客向けセミナーや、行員向け研修を年に50回以上、多い年では100回近く行ってきた。
お世話になっているのはメガバンクから、地銀、第二地銀と様々である。
メガバンクはとも角、地銀、第二地銀、さらに信用金庫は金融庁の意向もあり、再編の動きが加速している。
最近では、三重県の三重銀行・第三銀行、大阪府と兵庫県の関西アーバン銀行・近畿大阪銀行・みなと銀行、新潟県の第四銀行・北越銀行が統合された。
一方、長崎県では十八銀行と親和銀行の合併が、十八銀行が名を連ねるふくおかFGから発表されたが、公正取引委員会が独占禁止法に抵触すると指摘したことで、この合併はとん挫した。
本書では、こうした地銀、第二地銀、そして信用金庫の再編を紹介した上で、地域金融機関の銀行員の処世術(どのようにすれば組織内で生き残れるのか等)が紹介されている。
地域金融機関の再編については、その都度、日経新聞などの媒体で情報を確認していたつもりでも、改めて本書を読むと認識を新たにすることが多々あった。
金融機関(特に地域金融機関)で働く人、金融機関と一緒に仕事をすることが多い人などにとっては、本書は非常に有益であると思う。
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