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広島駅弁 もみじ
2019年7月 新山口駅・おみやげ街道で購入(1100円)
最近読んだ駅弁の研究書によれば、そもそも駅弁は、一つの食材を全面的に押し出した「特殊弁当」と、いわゆる幕の内弁当と呼ばれる「普通弁当」に分類されるという。
販売量で比較すると、全国の駅弁の販売量中、特殊弁当が3分の2、残り3分の1が普通弁当となる。
そして、この普通弁当における三種の神器が「かまぼこ」、「照り焼(焼き魚)」、「玉子焼」であり、この三種の神器が入っていることが普通弁当の条件とされていた時代もあるとのことである。
(林順信、小林しのぶ「駅弁学講座」2000年 集英社新書)。
今回食した「もみじ」の内容は、だし巻玉子、あなご寿司、鰈西京焼、鶏照焼、こんにゃく煮、さつま芋甘煮、しいたけ・たけのこの煮物、高野豆腐、りんごコンポートである。
「照り焼」、「玉子焼」はしっかりと入っているが、残念ながら「かまぼこ」がない。
が、この布陣からすれば幕の内弁当といっていいだろう。
幕の内弁当のよさは、このおかず、あのおかずと、おかずを少しづつ食べて酒の肴にできることであろう。
特殊弁当の筆頭、カニ寿司の類は、最初のインパクトこそあれ、味に変化がなく単調である。
したがってわたくしの場合、購入する駅弁のほぼ8割が普通弁当=幕の内弁当ということになるのである。
今回ご紹介した「もみじ」も新山口駅から新大阪までの新幹線の車中で酒の肴として十分に活躍してくれた。
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