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弁護士・税理士の相続・事業承継セミナー・研修@寝屋川市 秘密証書遺言の作成

三菱UFJ銀行寝屋川支店ご主催の相続・遺言セミナーの講師を務めるために大阪の寝屋川市に行ってきた。

事務所から京阪電車の祇園四条駅まで歩き、淀屋橋行の京阪特急に乗車して枚方市駅。

枚方市駅で準急に乗り換えると10分ほどで相続セミナー会場最寄りの寝屋川市駅に到着である。

今回の相続セミナーでも90分ほど遺産分割対策や相続税対策の話をさせてもらった。

 

 

さて、このブログでは秘密証書遺言の作成について少し書いてみたい。

 

ご存じのとおり普通方式の遺言には自筆証書遺言、公正証書遺言、そして秘密証書遺言の3種類がある。

自筆証書遺言については、今年(2019年)1月13日以降、目録の自書が不要となり、作成要件が緩和されたといわれている。

 

しかしながら、目録以外の自書は必要である。

そのため、加齢による身体能力の低下や病気などにより字を書くことができない人にとっては、自筆証書遺言の作成は依然として困難なままである。

また、自書が不要な公正証書遺言は、遺言作成者と公証人の意思の疎通が不可欠である。

そのため、判断能力が低下している高齢者が公証人に公正証書遺言作成を依頼することはやはり困難である。

 

他方、民法970条に拠れば、秘密証書遺言の作成方法は次のとおりである。

遺言者が、その証書に署名し、印を押すこと。
遺言者が、その証書を封じ、証書に用いた印章をもってこれに封印すること。
遺言者が、公証人一人及び証人二人以上の前に封書を提出して、自己の遺言書である旨並びにその筆者の氏名及び住所を申述すること。
公証人が、その証書を提出した日付及び遺言者の申述を封紙に記載した後、遺言者及び証人とともにこれに署名し、印を押すこと。
このうち、1と2については、遺言作成者の体調が良い時にあらかじめ準備することができる。
そうすると、遺言作成者が公証人や証人の前で行うべきことは、
当該遺言書が自己の遺言書であること、氏名及び住所を申述(申し述べる)こと、
封紙に名前を書いて押印すること、
だけである。
一概には言えないが、遺言作成についてだけ考えると、秘密証書遺言が格段に作りやすくなっている。
むろん、遺言作成者は当該遺言が自己の遺言書であることを申述する必要があるため、遺言の内容が理解できていることは当然の前提である。
しかし、他の方法の遺言書作成が困難な時には、秘密証書遺言の作成を検討することも一考に値すると思われる。
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