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【債権回収 税理士が知っておきたい50のポイント】

弁護士 大坪和敏 2015年 大蔵財務協会

 

債権回収。

サービサー法ができて以来、弁護士の独占業務ではなくなったが、依然として弁護士に相談がくることが多い仕事である。

 

本書では、その債権回収のノウハウが多数紹介されている。

系統立てて説明されており、非常にわかりやすい構成になっている。

ただ、実務では、債権回収の相談者に最初にお話しするのが、そもそも債務者に資力がなければ債権回収のノウハウは画に描いた餅に過ぎないということ。

 

また、多くの債務者は、最後の最後には破産という手段が残されているため、債務者が破産してしまうとやはり債権の回収は困難になってしまうということ。

したがって、債権回収のノウハウが生かせるのは、資力があるのに何らかの理由で債務を返済しない債務者か、資産を隠匿している債務者ということになる。

全ての債務者に対して活用できるものではないが、それでもなお債権回収のノウハウは重要である。

 

大変参考になった一冊である。

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