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その場所に行くと無意識のうちに吸い寄せられるよう入ってしまう店がある。

自分の場合、小倉駅のホーム上にあるかしわうどんのお店がそう。

 

小倉駅で新幹線を下車すると、そのまま改札口を出ずに在来線乗換口に向かい、気が付くとホームにあるかしわうどんのお店に足を向けている。

 

自分にとってかしわうどんはそれほどまでに吸引力のあるお店である。

 

 

何時も食べるのは、かしわ「うどん」ではなく、かしわ「そば」。

値段はうどんより10円高い。

 

昔読んだ本に、駅の立ち食いそば屋ではうどん、そばとも同じ値段のお店が多いが、そば粉はうどん粉より高いのだから、そんなお店のそばにはほとんどそば粉が使われていない、と書いてあった。

 

はたして北九州駅弁のお店のようにそばが10円高い場合、そば粉はどの程度使われているのか…

食券を渡すとお店のおばちゃんがそばを湯がき始める。

 

話はまたまた飛ぶが、最近は立ち食いそば屋にそばとうどんを一緒に茹でるので注意して下さい、といった注意書きを見かけるようになった。

そばアレルギーの人向けの注意書きだと思われるが、ほとんどそば粉が使われてない立ち食いそば屋でもやはり注意が必要なのだろうか…

 

 

そんなことを考えながら手渡されたかしわそばのかしわのフレークをすすりこむ。

食べ進むとかしわフレークの油が汁にひろがり、得も言われぬ味わいとなる。

 

今回も汁まで完食。

これで400円なら大満足である。

 

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