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【国税局査察部24時】 上田二郎 2017年 講談社現代新書
著者は高校卒業後、東京国税局に採用され、千葉・東京の税務署勤務を経て通称マルサ(国税局査察部)に17年在籍。
その後、国税局を退職し、現在は僧侶と税理士として活躍しているという異例の経歴の持ち主。
最近よく知られるようになったが、マルサには内偵班(ナサケ)と実施班(ミ)があるが、著者が在籍したのは内偵班。
したがって、本書では脱税犯の脱税の手口のみならず内偵調査の苦労が紹介されている。
強制調査を実施するか否かを検討する査察立件検討会での内偵班と実施班との白熱した議論。
同期の出世競争。
全ての物語形式で紹介されており、著者の読み易い文章と相まって最後まであっという間に読了してしまった。
非常に面白いおススメの一冊。
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