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【デキる弁護士、ダメな弁護士】 内藤あいさ 2010年 講談社+α文庫
【広中惇一郎 弁護士】
「弁護士になったのなら、自分のやりがいのある面白いテーマを見つけて、そこに取り組む。それが大切ですね。(中略)弁護士は何ができるかがすべてですから、自分の取り組みたいテーマがあって、それを一生懸命やっていればいい。それしかないわけです」本書39頁
【久保利英明 弁護士】
「勉強が特に優秀だといわれる人の中には、経験レベルがものすごく幼い人がいる。社会的な経験、人間的な経験が少ない。小学校の三~四年から塾通いを続けてきて、成績が良いというだけでエリートと言われている。でも『あなたには何ができるの?』と聞くと何もできない。」
「弁護士は幼い人がやる商売ではない。本当にそう言いたい。司法は大人がやる商売です。」
本書61~62頁
【升永英俊 弁護士】
「死ぬ前に自分が正しいと思うことをしたほうがいい。僕にとっては『法の支配』が一生涯をかけるテーマです。僕は、『法の支配』を実現するよう、力を尽くしたい」
本書101頁
【村尾龍雄 弁護士】
「お金のために仕事をしています。自分と家族のためにも、パートナーや従業員のためにも、福祉活動のためにもね。」
「弁護士として、まだまだ腕を上げていきたいです。日本と中国を架橋する弁護士として、どうやったらクライアント企業が利益を上げることができるのか、どうやったら企業経営を圧迫する税金を正当に減らすことができるのかを常に考えています。」
本書138頁
【中村直人 弁護士】
「今も会社法は面白いです。特に訴訟は楽しい。事件が生きています。」
「ほかの事件だと、例えば普通の民事事件というのは、過去にあったことで裁判になりますから、事件自体を終わってしまっている。それを立証できるかどうか、という世界です。」
「対して会社法は、過去もあるけど、これから何をするかによって結論が変わってきます。ここで増資したらどうか、ここで株主総会を開いたらどうだ、とか、出す知恵によって結論が変えられる世界。弁護士として非常にやりがいがある、生きている事件、なんです。」
本書147頁
読後感
偉大な先達に少しでも近づけるよう精進あるのみ。
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