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現在、病院・診療所の労務トラブルをテーマにした本を執筆している。

そこで今回は、病院・診療所の労務トラブルの特徴について考えてみた。

 

まず、労働者側の権利意識が高い。

医師、看護師、検査技師など、病院や診療所で働く労働者は高度の専門知識有する専門家が多数含まれている。

したがって、自ら有するスキルに見合った待遇をしっかりと要求する。

また、優秀な医師や看護師は引く手あまたのため、労働力を交換する市場では売り手が有利であり、待遇に不満があれば転職に躊躇することがない。

 

次に、医師や看護師はその専門性や人の生命や健康を扱うという仕事故、高度なスキルが要求される。

したがって、仕事上のミスを原因とする懲戒処分や解雇の場面では、当該ミスが厳しく判断されることになる。

特に、一定の能力を有することを前提とする中途採用の場合は、求められる水準も高度になる。

 

また、通常労働者を解雇する場合、使用者は事前に当該労働者を配置転換してできる仕事を探すよう要求される。

しかし、医師や看護師として採用された場合、そうした事前措置は不要である。

このほか、病院や診療所では、業界特有の労務問題も少なくない。

今書いている本では、そうした問題にもしっかりと対応していきたい。

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