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【裁判例を踏まえた病院・診療所の労務トラブル解決の実務】

田村裕一郎　編著　2017年　日本法令

前にもこのブログで紹介したが、当法律事務所が医療法人や開業医から受ける法律相談で一番多いのが労務関係のトラブルに関するものである。

退職した看護師が、退職した原因は院長のパワハラにあると主張しているが、どうしたらよいのか？

新たに採用した試用期間中の看護師を解雇しても問題がないのか？

有期雇用の医療事務を雇い止めにしても問題がないのか？

等々、法律相談の内容は労働問題の多岐にわたっている。

当法律事務所のアドバイスは、基本的には一般企業の経営者に対するそれと同じである。

もっとも、非常に専門性が高く、仕事が人の生死に直結しているといった医師や看護師の特性から、通常の労働問題とは少し違った取り扱いになることもある。

本書では、裁判例に即して病院や診療所特有の労働問題を紹介し、その問題を予防する方策を解説している。

非常に参考になった一冊である。