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【相続貧乏にならないために子が知っておくべき50のこと】

大久保栄吾 2014年 幻冬舎メディアコンサルティング

 

税理士の著者によれば、これまで相続は親(被相続人)の立場で論じられてきた。

相続対策の書籍、セミナー、講演会は全て被相続人が対象。

しかし、相続には被相続人の配偶者や子といった相続人も登場する。

これまでは相続人の立場で書かれた書籍がなかったので本書を執筆することにした云々。

確かに従来の相続対策というものは被相続人が行うことを前提にしていたが、これはある意味当然である。

不動産の対策一つとっても、その所有者がその気にならなければ何もできない。

たとえ子といえども親の不動産を勝手に処分したりすることはできない。

もちろん親の代わりに遺言を書いたりすることもできない。

ただ、著者が指摘するように相続では相続人も重要な役割を果たす以上、相続人の立場で相続対策を考えることも重要である。

もちろん相続人だけで対策をとることはできないので、被相続人と相続人が一緒に、すなわち家族で相続に関する問題を考える。

本書はこうした立ち位置で書かれている。

類書がないわけではないが、相続人の立場で相続問題を考えることを全面的に出した点で本書は参考になる。

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