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【税務署は3年泳がせる。】 飯田真弓 2016年 日経プレミアシリーズ

 

本書によれば、著者の飯田真弓税理士は、初級国家公務員(税務職)女子1期生。

26年間国税調査官として税務調査に従事し、現在は税理士として税務調査対応策とメンタルヘルス対応をテーマに全国で研修を実施しているとのこと。

実は、飯田先生の著作を読むのは「税務署は見ている。」、「B勘あり!」に続き本作で3冊目。

 

本書では、1年を3つの時期に分け、それぞれの時期における国税調査官の活躍を紹介している。

知ってる人は知ってるが、税務署の1年は次の3つの時期に分けられる。

税務調査の最盛期とされ「ナナジュウニ」と呼ばれる7月から12月。

確定申告で調査官が忙殺され「カクシンキ」と呼ばれる1月から3月。

比較的簡単な税務調査が実施され「ヨンロク」と呼ばれる4月から6月。

 

本書を読んでみて、改めて税務調査官の仕事がいかに大変であるのか確認することができた。

国、ひいては国民のため奔走しているのに「警察より嫌い」などと心無い言葉を税務調査の相手から浴びせられる。

癒着を防止するという名目で行われる数年ごとの転勤。

などなど。

 

こうした話を読むと、本当に税務調査官には頭が下がる。

本書を読むことで、あまり知られていない国税調査官の苦労の一端を知ることができる。

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