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【税務署なんて怖くない 国税OBが教える「税務調査のかわし方」】

松嶋洋 2016年 かんき出版

 

著者は東京大学卒業後、金融機関勤務を経て東京国税局に入局。

法人税等の調査を担当するが、仕事の内容に失望して在職中に税理士試験に合格して退官した異色の経歴の持ち主。

そうした著者が税務専門誌である「納税通信」で連載していたコラム「税務調査の実態と調査官の本音」を加筆再構成したのが本書である(「はじめに」より)。

 

本書の内容を一言でいえば税務調査対応マニュアル。

税理士は往々にして税務雑誌で取り上げられるような交際費や、建物補修のための支出が費用化できるのか、といった問題にこだわる。

しかし調査官は金額が大きい売上・原価・人件費・特別損益を中心に調査を進める。

やたら法律論を振りかざす税理士がいるが、税務調査と税務訴訟は異なるので、異なる対応をするべきである等々。

 

国税OB税理士が書いた税務調査マニュアル的な本は数あれど、その中でも本書は非常によく書かれていると思う。

参考になった一冊である。

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