ブログ

【離婚事件 財産分与実務処理マニュアル】

弁護士法人エートス 2016年 新日本法規

 

子がいない夫婦、子がいても成人している夫婦の離婚では、お金の問題に行き着くことが多い。

(未成年の子がいる場合は、親権者の決定や養育費なども問題となる)。

夫婦が離婚するときのお金の問題は、それまで夫婦で築いてきた財産を清算する財産分与で解決することになる。

(その他にも、厚生年金加入者における年金分割、有責配偶者の慰謝料の支払いが問題となることもある)。

 

妻が専業主婦の場合や、パートやアルバイトだったりすると夫婦の財産は夫名義となっていることが多い。

 

そこで、夫名義となっている財産を妻に分与する形で財産分与が行われる。

離婚するぐらい関係が悪化していると、夫はビタ一文妻にお金を支払うのは嫌、妻は今後の生活のため一円でも多く夫からお金をぶんどりたい、というわけで財産分与で揉めてしまう。

弁護士としては、自分の依頼者に少しでも有利になるように、相手方当事者やその代理人弁護士と交渉することになる。

 

本書では、財産分与の考え方や、その処理が解説されている。

将来支給される(であろう)退職金を財産分与にどう反映させるのか。

夫婦の一方が婚姻期間中に作った(夫婦生活を維持するための)借金をどう処理するのか。

様々な事例が紹介されており、大変参考になった。

オールワンへの
お問い合わせ・ご相談予約