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【おひとり様おふたり様私たちの相続問題】
弁護士 武内優宏 2015年 セブン&アイ出版
少子高齢化社会を迎え、今後一人きりで亡くなる高齢者の数は増加する傾向にある。
この「おひとり様」には、そもそも未婚であるケースの他、子どものいない夫婦で夫(妻)が先だったケース、家族はいるが別々に暮らしているケースが含まれる。
また、子どもがいない夫婦である「おふたり様」は、「おひとり様」の潜在的予備軍である。
本書では、主としてこうした「おひとり様」、「おふたり様」の終活や相続対策が解説されている。
対策の中心はやはり遺言。
本書でも遺言の効能や、遺言がない場合にどれだけ残された相続人が大変であるのか実例を交えて紹介されている。
また、生前に行うべき財産整理や、借金ある場合に必ず家族にその存在と額を伝えておくべきなど、類書では見かけないアドバイスなども紹介されている。
本書によれば著者の竹内弁護士は、相続・遺言案件や終活にまつわる活動を数多くこなしているとのこと。
そうした経験に裏付けられたアドバイスが多数紹介されており、弁護士が読んでも参考になる一冊である。
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