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【Q&A 海外に住む親族への相続・贈与の税務】
税理士法人 山田&パートナーズ 2016年 税務経理協会
近年、相続や贈与に際し、当事者の一方または双方が海外に居住してるケースが増えている。
また、当事者は全て国内にいるのだが、被相続人や贈与者が海外に資産を保有しているケースもある。
本書では、こうしたケースのうち、国内居住者から海外で暮らす親族への相続や贈与の際の税制が解説されている。
また、2015年(平成27年)7月1日より国外転出時課税(いわゆる「出国税」)がスタートした。
したがって、国内に有価証券を1億円以上保有する個人から海外に暮らす親族への有価証券の相続、贈与では、相続税、贈与税に加えて国外転出(相続・贈与)課税という所得税の問題を検討する必要がある。
くわえて、日本の相続、贈与税制と親族が暮らす居住国の税制の調整(二重課税になった場合の処理など)も検討する必要がある。
本書では、こうした複雑な問題がQ&A方式で分かりやすく整理、解説されており大変参考になった。
因みに本書の執筆者代表として序文を書かれている田場万優先生。
一度名刺交換をさせていただいただけだが、その後の時候の挨拶を欠かされない律儀な先生である。
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