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バドワイザー時代の上司、先輩と痛飲した翌朝。

ホテルの朝食を食べる気にならず雷門まで歩いてみる。

 

雷門前、朝から観光客と人力車の呼び込みで大変なにぎわい。

昨夜の痛飲がたたり少し二日酔い気味。

 

何を食べようかと思案しながら雷門前の横断歩道を渡ると「浅草むぎとろ」なる店の看板が目に入る。

二日酔いにむぎとろ。

 

 

胃腸をいたわり、滋養になるむぎとろ。

この組み合わせを思いついた自分をほめてやりたい。

 

早速店に入ると、開店したばかりでどうやら最初の客のよう。

カウンターに座りメニューをながめていると「むぎとろカレー」に目がとまる。

 

胃腸をいたわるという当初の趣旨が少しだけ減退するが、カレーのスパイシーな香りで五感を目覚めさせることにしてむぎとろカレーを注文。

 

カウンター内のおじさんが「並でいいの?」と聞き返すので、何時もの癖で「大盛りで」と返してしまう。

サイズを聞かれて「大盛り」と即答してしまうのはほとんど脊髄反射。

熱いヤカンにさわって「あっちぃ!」というのと同じ。

 

 

しばらく待つとドンブリになみなみと盛られたむぎとろカレー到着。

この時点で二日酔いにむぎとろを食べようとした目的全滅。

 

あとはひたすらたスプーンでむぎとろカレーを摂取するのみ。

ついてきたあおさの味噌汁がうまい。

 

昨夜の暴飲暴食と朝のカレーで傷ついた胃腸をあおさがやさしくフォローしてくれる。

朝一の客だったので店がサービスで付けてくれた山芋の梅酢漬けとそばかりんとうがうまい。

 

けっきょく全て完食して店を出た。

元気出てきた!今度はむぎとろだけを食べに行ってみたい。

 

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