ブログ

北海道への出張の折、道南いさりび鉄道に乗ってみた。

 

道南いさりび鉄道は、北海道新幹線の函館北斗駅までの延伸に伴い、それまでの江差線をJR北海道から分離して生まれた第三セクターの鉄道会社である。

 

五稜郭駅から木古内駅までの約38キロを結ぶ路線であるが、五稜郭駅側の列車の起点は全て函館駅となっている。

 

函館駅には、JR北海道の自動券売機と別に道南いさりび鉄道専用の券売機が設置されている。

 

DSC03249

 

使用されている車両は全てJR北海道から譲り受けたキハ40形1700番台気動車であり、白のボディーに緑のストライプをあしらったJR北海道色の気動車がそのまま活躍している。

 

DSC03180

 

一部は「ながまれ号」として特別な塗装が施されており、観光客に大人気のようである。

 

DSC03186

 

さらに「ながまれ号」の一部は座席にテーブルが備え付けられ、天井に大漁旗が張り巡らされるなどしてイベント列車として運航している。

 

DSC03194

 

北海道出張の前にイベント列車に乗れないのか調べてみたが、ずい分な人気のようで、直前に予約を取ることはかなわなかった。

 

しかたがないので駅で清掃中の車両を係員に頼んで写真だけ撮らせてもらった。

さて、今回乗車したのは7時04分函館発、木古内行の普通列車。

 

地方のローカル線では、この時間帯に乗車すると高校生や大学生で満員ということが多いが(地方ローカル線は通学客で経営が成り立っている路線が多い)、日曜日だったので車内には男性客3、女性客2

 

DSC03251

 

男性客はボックス席に座るなり靴を脱ぎ、前の座席に足を投げ出して睡眠モードに突入。

列車は定刻に函館駅を出発すると、五稜郭駅、七重浜駅とのんびり進んでいく。

 

上磯駅まで窓の外には市街地が広がるが、上磯駅を過ぎると列車は雪が積もった山間部に分け入っていく。

山間部を抜けると、やがて進行方向左手に冬の津軽海峡が見えてくる。

 

DSC03283

 

上野発の夜行列車は無くなってしまったが、津軽海峡冬景色は健在。

しばらく走るとトラピスト修道院の最寄駅渡島当別駅に到着。

 

DSC03284

 

トラピスト修道院のバター飴はわが家の北海道土産のマストであるが、修道院には行ったことがない。

 

途中下車して修道院に立ち寄ることも考えていたが、革靴で(出張の途中なので)雪道を20分ほど歩くのは困難と考えて断念。

 

渡島当別駅を出発すると、列車は釜谷、泉沢、札苅と進み、定刻の8時4分に木古内駅に到着。

 

DSC03280

 

途中で乗車してきた客はなく、函館駅から乗り通してきた客は自分も含めて3名。

 

他の二人は列車が駅に到着すると、目的があるのであろう、足早に改札を出て行った。

 

日曜日の朝の8時の木古内駅。

売店や駅前の道の駅も閉まっており、北海道新幹線へ乗換える改札口にも客の姿はない。

 

少し駅の周辺を散策し、折り返しで8時19分発函館駅行となった気動車に再び乗車して木古内駅を後にした。

 

トラピスト修道院の他に何があるというわけではないが、冬の津軽海峡を眺めながらの木古内までの往復2時間、久しぶりにローカル線を堪能できた。

 

DSC03279

オールワンへの
お問い合わせ・ご相談予約