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【相続はふつうの家庭が一番もめる 大相続時代の遺言と節税対策】

曽根恵子 2013年 PHP新書

 

著者は株式会社夢相続の代表者で、相続コーディネーター。

本書の著者略歴によれば、日本初の相続コーディネーターとして12,000件以上の相続相談に対処してきたとある。

この数字が事実であれば(もちろん事実だろうが)大変な数字である。

1年間240日ほど働いたとして、11件相続の相談に対処すると50年。

仮に12件相続の相談に対処したとしても25年かかる計算となる。

著者は一体どのようにして12,000件もの相続に関する相談に対処したのか、非常に関心がある。

 

さて、本書では、こうした多数の相続に関する相談に対処してきた著者が、相続に関するトラブル事例を数多く紹介し、そのトラブル防止法を解説する構成になっている。

さすがに12,000件もの相談に対処した経験をもとに本書が書かれただけあり、おおよそ相続に関するトラブルはほぼ網羅されているように思える。

その上で相続トラブル防止の解説。

 

著者が「公認不動産コンサルティング相続対策専門士」であるため(不勉強だが初めて聞く資格である)、不動産を活用した対策が比較的豊富に紹介されている。

もちろん不動産の有効活用だけではなく、生命保険や生前贈与による遺産分割対策、相続税対策も多数紹介されている。

 

こうした様々な相続対策もさることながら、数多く紹介されている相続のトラブル事例が大変参考になった。

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