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【有名人がやった脱税マニュアル】　大村大次郎　2012年　普遊社

相続セミナーをやっていて聴衆の資産家に受けるネタの一つが脱税と税務調査。

脱税とまではいかなくても、グレーゾーンの節税をしている人が多いせいか、この手のネタを講演の途中に挟むと場が盛り上がったりする。

そこで、スピーカーとしてはせっせとネタの仕入れをすることになる。

本書は、おなじみ元国税調査官である大村大次郎氏による脱税の手口を紹介した本。

著者が同じようなテーマでベストセラーを連発していることから見ても、やはり脱税に対する世間の関心の高さがうかがえる。

本書では、まず政治家、宗教界のドン、人権派弁護士、テレビで活躍する脳科学者、著名だったニュースキャスターの遺族らによる実際にあった脱税事件を手口とともに紹介している。

そして、臨場感あふれる税務調査の現場や、様々な脱税の手口、そしてなぜ芸能人に脱税が多いのか、などが紹介されている。

さすがベストセラーを連発するだけあり、こうした興味深いテーマを平易な文章で分かりやすく紹介しているのが本書である。

弁護士、税理士などの士業は読んで損のない一冊だと思う。