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【間違いだらけの相続税対策 税務調査官の着眼力Ⅱ】

秋山清成著 2016年 中央経済社

 

本書は、サブタイトルが示すように「税務調査官の着眼力」シリーズ第二弾。

二冊とも元国税調査官が書いたものだが、第一弾は税務調査全般をテーマに、そして本書は相続税の税務調査を切り口に、巷で行われている相続税対策の是非を論じた内容になっている。

 

著者は国税庁に採用されたあと、大阪国税局を皮切りに41年間にわたって資産課税(相続税、贈与税等)の調査を担当し、定年退職後に税理士登録した相続税調査のスペシャリスト。

その豊富な相続税調査の経験を通じて、なぜ相続が「争続」になるのか、巷の相続税対策はどこまで税務調査で通用するのか、等を本書で解説している。

 

難しいテーマを扱った本だが、相続税や民法の知識がない人が読んでも十分に分かるように書かれている。

本書で描かれる税務調査は、国税調査官と納税義務者がある意味で真っ向勝負を行う真剣勝負の場。

様々なドラマが生まれてくる場でもある。

本書には、そうした人間のドラマも描かれており、小説として読んでも楽しめる内容になっている。

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