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【資産税実務問答集】 木匠正、打田哲也編 2015年
公益財団法人納税協会連合会(発行所) 清文社(発売所)
昔、学生だったころ、指導を受けていた教授が、Q&A方式の専門書は答えがすぐに分かってしまい、答えにたどりつくまでの過程が省略されているので考える力が育たない、と言っていたことを今でも覚えている。
確かに答えが分かってしまうと思考もそこでストップしてしまい、それ以上に問題の背景などを考えなくなるのかもしれない。
しかし、現在弁護士、税理士といった実務家として仕事をしていると、問題の答えにすぐたどり着ける本書のような専門書が大変役に立つのも事実である。
本書で取り扱う税目は譲渡所得、山林所得、相続税、贈与税、そして財産評価。
山林所得はともかく、譲渡所得税、相続税、贈与税と財産評価に関する知識は今の仕事に必要なので、本書のようにコンパクトにまとめられた問答集は大変役に立つ。
本書ではかなりマニアックな問題をも取り扱っているため、さすがに全てに目を通す必要はないと思うが、税理士や弁護士といった専門職は一読の価値があると思う。
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