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【破産申立マニュアル】 東京弁護士会倒産法部編 2015年 商事法務

 

弁護士事務所への法律相談のなかで、相続や離婚に次いで法律相談件数が多いのが借金問題です。

個人、法人を問わず、本来借りたものは返すべきです。

もっとも実際には、様々な事情によって返済が滞ったり、できなくなったりすることがあります。

そうして万策が尽きた時に、弁護士に法律相談に来るわけです。

 

個人の場合、借金問題の解決には大きく分けて2つの方向性があります。

一つは、個人再生手続や任意整理手続のように、債務者が弁護士を通じて債権者と話し合い、本来の返済条件よりも負担を軽減して返済を続けるものです。

いま一つは、破産手続によって、債務者のそれまでの債務を清算してしまうものです。

 

借金の額が数百万円以上ともなれば、債務者の収入にも拠りますが、返済の継続が困難であるとして破産手続が選択される可能性が高くなります。

弁護士は、債務者側の代理人として、裁判所に対して破産の申立を行う申立代理人として、あるいは裁判所から選任され債権者の代表として破産手続を行う破産管財人として、破産手続きに関与します。

 

本書は、前者、すなわち債務者の代理人として裁判所に対し破産申立を行う際の実務を解説した書籍です。

弁護士として破産の申立代理人や破産管財人をある程度経験すると、正直言って破産関連の仕事はそう難しいものではありません。

しかしながら、利害関係人の期待に応えて破産業務をスムーズに行うためには、日ごろからの知識のブラッシュアップは必須です。

本書は、こうしたブラッシュアップに最適の一冊として、新人・ベテランを問わず破産業務にかかわる弁護士は一読すべき価値のある書籍です。

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