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【続年収300万円時代を生き抜く経済学】森永卓郎 光文社 2003年
前作で森永氏が唱えた年収300万円でも面白おかしく生活できる方法をより具体的に紹介したのが本書です。
第1章では、改めて年収300万円時代がやってくることの根拠を、専門の経済学の立場から森永氏が分かりやすく解説しています。
第2章では、無理なく年収300万円の生活を楽しむために収入と支出の見直し方が具体的に解説されています。
第3章では、東京での仕事に見切りをつけて大分県で農業を始めたライターの話や、新幹線通勤を上手に利用してカントリーライフを楽しむサラリーマンの話など、高い年収がなくても面白おかしい生活を送っている人たちが紹介されています。
第4章では、本書で提唱されている年収300万円で面白おかしく生きることが決して机上の空論ではないことが、著者自身の生い立ちを交えながら説明されています。
森永氏のお話は参考になることが多いのですが、一番印象に残っているのは、サラリーマンの副業と複業の勧めの中で、どのような副業も実際に試してみること、その際にリスクを限定することが重要という部分です。
ホンダの創業者本田宗一郎氏も「見ること」「学ぶこと」に加えて実際に「試してみること」が非常に需要だという趣旨のお話をされていました。
やはり何事も自分が動き出さないと始まりませんし、一方でその結果どのようなリスクを負うのかを常に自覚するバランスも必要です。
実際に自分がどこまでできるのかはともかく、いろいろと含蓄のある本でした。
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