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たまにはちゃんと昼ご飯を食べようと思い、土曜日のお昼に四条烏丸へ。

向かったのはイタリアンとフレンチを共に提供するオステリア・バスティーユというお店。

四条烏丸の交差点から烏丸通を北に上がり、蛸薬師通を東に入って100メートルほど。

こ洒落た外観が前から気になっていたのだが、どういうわけかこれまでご縁がなかった。

お店に入ると、土曜日の昼時で店内はほぼほぼ満席だったが、予約していたのですぐにテーブルに案内された。

 

 

お客さんの年齢層はいろいろで、真正面に見えるテーブルには年配の夫婦のすがたが見える。

料理はコースを予約していたので、ワインリストを見てシャルドネをカラフェでもらうことにする。

ワインをゆっくりと飲みながら料理が届くのを待っていると、店内のテーブルの間隔がそれほど広くないせいなのか、隣のお客さんの会話がそのまま聞こえてくる。

 

真正面のテーブルの年配の夫婦は昔ながらの亭主関白とでもいうのか、夫が誰でも知っているようなウンチクをひとくさり話してから料理を注文する。

料理の注文に妻の意見は一切きかないタイプである。

声がでかくて少し辟易する。

 

隣のテーブルは学生風の女性2人組で、一人が最近体験したイタリアへのホームステーの話を延々と話している。

相手は時々相槌を打つだけで、ほぼ聞き役。

ホームステーの彼女、決して自慢話をしているつもりはないんだろうけど、はたで聞いているとほぼほぼ自慢話になっている。

営業の仕事をしていたころは、営業は自分の話をするのではなくてお客さんの話を聞くのが仕事なんだとよく言われたが、ホームステーの彼女は営業向きではなさそうである。

 

 

 

オッサンばかりが集う居酒屋や立ち飲み屋でも、一人で飲んでいると隣の客の話し声が聞こえてくることがあるが、不思議と気にならない。

隣の客も同世代であることが多く、聞こえてくるのも聞いたことがあるような話ばかりだから、いつの間にか聞き流してしまうのだろう。

ところが、隣のテーブルから聞こえてくる話は、どれも居酒屋や立ち飲み屋であまり耳にすることのない話なので、無意識に聞き耳を立ててしまう。

それにしても老夫婦の妻や聞き役の女学生には頭が下がる。

 

 

 

店内はこのようにノイジーな状況ではあったが、料理のコースは、前菜から始まり、パスタ、メインディッシュとすすみ、デザートでフィニッシュ。

どの料理もウマかったが、特にイカ墨のパスタと、メインの小ぶりなステーキがよかった。

ワインは途中でカベルネ・ソーヴィニヨンのカラフェを追加したので食事が終わるころにはほろ酔い加減になっていた。

店内も満席となり、ウエイティングのお客さんも出てきたので会計をすませてお店を出る。

コース料理はワイン別で4000円だった。

料理の内容を考えれば十分納得できるお値段だとおもう。

 

 

 

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