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前々回のB級グルメでは三条川端にある「篠田屋」の皿盛を紹介した。
ショーワ時代を生きてきたオレにとって、ザ・ショーワの食堂である篠田屋はやたらと落ち着くお店なのである。
そして今回登場するのは、寺町三条にある「常盤」である。
表の看板には明治に創業されたことが書いてあるので、ザ・ショーワどころではない老舗中の老舗食堂である。
お客さんは中年以上の年配の男性客がほとんどで、女性客は食事をしているおばあちゃんや、おばちゃんを時々見かけるくらいである。
オレの事務所がある四条烏丸からだと、地下道とアーケードのある寺町通り商店街を通っていけるので、雨の日や猛暑の日にも天気を気にせずにお店に行くことができる。
この日は修習生と一緒に午前11時半にお店に到着。
4人掛けのテーブルは全て男性の一人、または二人のお客さんで占領されており、かろうじて2人掛けのテーブルひとつが空いていた。
こちらのお店は、お昼の12時過ぎより11時半ころの方が込み合うようである。
料理は日替わり定食や焼き魚定食など、年配の男性が喜びそうな定食類が充実している。
常盤に来ると、ほぼ毎回ビフカツ定食を注文する。
サラダ、だし巻玉子、マカロニサラダをしたがえたビフカツは、ケチャップが添えられている。
ケチャップで食べるビフカツはけっこう珍しいのではないか。
この日もビフカツ定食を注文するつもりでいたのだけれど、メニューでなんとなく目に付いたハムカツ定食を注文することにした。
そして、ハムカツといえば、ということでビール(中瓶)も併せて注文。
常盤の定食のご飯は量が多めなので、ビールを注文するときは忘れずにご飯を少なめにしてもらう。
修習生は鶏のから揚げ定食を注文していた。
やがて、4人掛けのテーブルが空いたので、店員さんが移動を促してくれる。
親切なんです、こちらの店員さん(もしかして大将の奥さん?)。
さて、注文したハムカツ定食が運ばれてきた。
サラダとマカロニサラダと一緒に一皿に盛られたハムカツは3切れ。
かなりぶ厚めのハムカツである。
ごはん、そば、冷ややっこ、お漬もん、お揚げさん炊いたん、そして常盤の定食のお約束であるのりたまの小袋。
この内容で800円は安い。
まずはハムカツでビール。
文句なしのテッパンの組み合わせ。
マカロニサラダもビールがすすむ。
おそば、冷ややっこ、お揚げさんの炊いたんは、ビールというより日本酒が合いそうだけど、昼から仕事があるので日本酒なんて飲んでられない(ビールは飲んでるけど)。
おかずを肴にしてビールを飲み干すと、お茶碗半分以上のご飯が残った。
でも大丈夫。こんな時のためにのりたまのふりかけ。
この日ものりたまのふりかけでご飯完食。
ちなみにのりたまを使わないと店員さんがのりたまのお持ち帰りを勧めてくれる。
良心的なお店である。
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