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リバースモーゲージとは
リバースモーゲージとは、一般的には高齢者向けに老後生活資金を融資する制度のことです。
高齢者が所有する自宅に金融機関等を根抵当権者とする担保(根抵当権)を設定します。
その上で、金融機関等から年金のように毎年一定額を受取り(一括で受取ることもできます)、最終的には死亡した後、自宅を売却して借りていたお金を返済するものです。
リバースモーゲージは金融機関だけではなく、全国の社会福祉協議会などでも取扱いがあります。
それぞれ貸付金限度額、資金使途の制限、対象物件等が異なります。
金融機関が取り扱うリバースモーゲージでは借入人が生存中に毎月利息分のみ支払い、元金は借入人の死亡後に相続人が自宅を売却する等により一括返済します。
社会福祉協議会が取り扱うリバースモーゲージでは、借入人の死亡などの理由で契約が終了したときに、相続人が借入元金および利息の返済をすることが必要となります。
リバースモーゲージのメリット
〇住宅や土地を担保にして、自宅に住み続けながら老後資金の借り入れができる
〇借入期間中は利息の返済だけでよく、本人が生存中に元本の返済をする必要がない
〇借入人が死亡した場合に配偶者が契約を引き継げる商品を選べば配偶者も安心して暮らせる
リバースモーゲージのデメリット
▲長生きすると当初設定された融資限度額までの資金を費消してしまう可能性がある
(一般的には契約期間は借入人死亡時までとなっているので、それより前に満期が設定されている契約の場合)
▲定期的に担保物件の査定が行われ評価額が下落すると受けことができる資金が減少又は停止する
熟年離婚後のリバースモーゲージの活用
離婚において夫から妻に自宅が財産分与されることがあります。
いわゆる熟年離婚で妻が離婚まで専業主婦だった場合、夫から年金分割を受けても十分な老後資金を確保することができない可能性があります。
そうした場合、リバースモーゲージを活用すれば、妻は年金と併せて老後資金を確保することができます。
また、余談ですが、相続における遺産分割協議で相続人が頭を悩ませるのが親が残した「家」をどう分けるのか、です。
リバースモーゲージを利用すれば、ともすれば「負」動産となってしまう家を残さずに済みます。
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